2018年2月18日日曜日

テトの鉢植え

 テトが近づくと街は活気づく。日本人が新年に備えて色々なものを買い換えると同じようにベトナムの人はテト前に沢山の買い物をする。靴や衣服、そして家具なども買い換えるようだ。我が家の前のゴークエン通りの歩道にも路上靴屋や路上衣服店がオープンし、テトの前の数日は買い物の人を見ることが多い。
 

テトの前の大きな買い物は門や玄関、あるいは室内を飾るための鉢植えである。一番売られているのは金柑と菊である。金柑は高さが人の背よりもずっと高いものが売られている。鉢全体の重さも3人で持つようなものがある。経済大学の受付内にも大きな金柑の鉢が置かれ、外側にはアプリコットの鉢が置かれた。値段を聞くと、金柑が8百万ドン、アプリコットが10百万ドンとのことである。それぞれ4万円、5万円相当になる。個人の家でもそれよりは小さいとはいえ、かなりの出費になるはずだ。
 アプリコットはダナンではそれほど見ないが、ベトナムでは金柑とアプリコットをおくのが南部、そして金柑と桃を置くのが北部となっているようだ。桃はダナンやホーチミンでは気温が高く、管理が難しいのだろう。
 菊の鉢植えも人気がある。たくさんの菊を寄せ植えしてある。これの値段を業者に聞くと一鉢が1百万ドンとのことだった。交渉次第では多少値引くのかもしれないが、庶民にはかなりの値段である。それでも置いている家は多い。
 花売りが街中に並ぶ。これがテトの前のもっとも賑やかな風景だ。

テトのダナン

これは2月17日の日記からです。これから少し遅れますが、テトの雰囲気を書いていきます。
テトを祝う ダナンのハン川

 昨日からテト(旧正月)になった。このところ、国内旅行や日本への一時帰国の準備が忙しく、ブログを書く余裕がなかった。
 テトの様子を少しずつ書いておこう。
 ベトナムは太陰暦を採用しており、毎年、正月の日が太陽暦の上では違う日になる。今年は2月16日である。この日に月が新月になる。
 テトが近づくとベトナムの人たちの日付の数え方は旧暦になる。1月1日は旧暦の1月1日となる。また年末の日は12月28日である。
 大学はテトの1週間前は授業にならない。クラスをやっても31人のクラスで8人ぐらいしか出てこない。多くの学生が地方に早めに帰ってしまうのだ。移動のための飛行機や輸送機関もテトの直前は値段が高くなるので早く帰らざるを得ない。テトはベトナム人にとっては最も大事なお祝いである。何としても帰らざるを得ないのだ。
 そのため一つのクラスは休講として後日補講をすることとし、もう一つのクラスは学生と国際金融に関する新聞記事を一緒に読んで議論をした。
 街は日々、テトの色彩に変わっていく。日本人である私も家内もすっかりその雰囲気に飲まれていく。