2016年12月25日日曜日

伝統市場での買い物 Shopping in the traditional market

仕事で10日間ほど、日本に帰りました。帰国して3日目です。京都の気温は4度から15度ぐらいでしたが、ここは25度と夏の気温です。
 日曜日は街道の車も少ないので、比較的安全に歩けます。家のそばの伝統的な市場 (Cho An Hai Bac)で毎週のように買い物をしています。我が家から歩いて行ける距離でもあり、ベトナムに生きているという実感もあるので、みち江と二人で歩いて行っています。
 
 今日は野菜を買いました。近代的なビンマートで無かった野菜もここならあるだろうと思ったのです。なす、オクラ、大根、もやしが全部で2万ドン(約100円)、もやしが4千ドン(20円)、そして柿が高くて16千ドン(80円)、バナナが2万ドン(100円)でした。バナナは9本付いています。全部で300円の買い物。
 最初はビビっていたのですが、市場での買い物にも慣れて気後れしなくなってきました。人間というのは環境に順応するものですね。

 I left Danang for ten days to work in Kyoto, and I came back last Thursday to Danang. The temperature is 25 degrees in Danang and it is the temperature of the early summer in Kyoto.
 I visited the traditional market in our neighborhood ( Cho An Hai Bac). On Sunday the roads are free, and we can go to the market rather safely. We feel very lively in the market and we love this market.
 We bought vegetables today. We could not find some vegetables in the very modern supermarket, Vinmart, today. We bough egg plants, okra, radish, sprout (about 100 yen together), kaki (80 yen), and bananas (100 yen). So they are 300 yen altogether.
 When we came here for the first time, we felt odd in the market. But we are very accustomed with the market!

2016年12月8日木曜日

雨ですが過ごしやすい気候です。

The temperature of Danang is around 24 degrees all day long, and it is very comfortable outdoors in spite of the rain. This corner with a big marble table is my outdoor office, and I studied here almost the whole day.
ダナンの気温は終日24度、戸外は雨にもかかわらず、とても快適です。門の脇にある大きな大理石のテーブルが私のオフィスになりました。今日は終日、ここで本を読んでいました。

2016年12月6日火曜日

家の周りの市場 Cho An Hai Bac

市場の入り口 ちょっと度胸が要る
昨日はみち江さんと新しく入居した団地の周りを探検しました。近くにベトナムの伝統的なマーケットのあることは以前にも散歩して知っていたのですが、今回は中に入ってみました。門構えがよい。中は街の中心にあるハン・マーケット以上にいろいろな店がぎっしりと入っており、足の踏み場もないほどです。
 まず履き物屋に行って、サンダルを買いました。それから果物屋で柿を買い、最後にショウガを買いました。家内も私も、ベトナムの伝統的な市場にも相当慣れたなと一種の感慨があります。最初は勇気が要ったのですが、今ではみち江も僕も平気な顔で買い物をしています。
 ただ店の人がいう金額は今でもよく分かりません。数字の発音が習った標準的なベトナム語とぜんぜん違うのです。ハノイでは少なくとも数字だけは分かったのですが、ここの市場の数字はぜんぜん分からない。
 ここは外国人もあまり来ないので、街の中心で外国人観光客も多いハン市場のような値段をふっかけられることもないようで逆に安心して買い物ができます。


 家内も僕もこのようなところで買い物をするのにはかなり慣れました。今日はサンダルを買いました。
市場の周りには八百屋や果物屋が多い。結構いい果物を売っています。今日は柿を買いました。日本と同じ味でおいしい。


右は市場の遠景、かなり大きな市場であります。

新しい家に越しました

 これまで住んでいた都心のアパートが近隣の工事がうるさく夜も眠れないので急遽新しい家に越しました。便利ですが、とても静かな良い家です。広さも200平米はあるでしょうか。外国人が多いと聞いていましたが住んでみるとベトナム人の人が多いと感じます。セキュリティがしっかりしており、外からは24時間の監視のいるゲートを通る必要があります。ダナン大学の学長さんも同じ街区にお住まいで、盛んに勧めてくれました。これでようやく静かに勉強できそうです。
中央広場

2階からの眺め

家の外観

子供たちの遊び場や池もある

2016年12月3日土曜日

学生諸君との夕食会

マダムランにて
水曜日に、みち江の「日本文化」のクラスの学生たちと夕食会を催しました。まずは私たちのご馳走で「マダムラン」というレストランに行きました。学生たちに食事を選んで貰ったのですが、さすがにおいしい料理を選んでくれました。食事の中身はまたゆっくりと紹介します。

ココナツ専門店にて
食事のあと学生たちが次の場所に行こうと言い出しました。そして行ったのが、ハン川沿いのココナツデザートの専門店です。店のメニューがすべてココナツに関わるデザートという店。

ココナツを固めたゼリー
ドリアン入りのココナツなど多彩なメニューにはびっくりしました。おまけにここは学生たちがご馳走してくれました。




店の名前は、Dua Ben Treといいます。とても楽しい一時を過ごすことができました。ぜひお店もお勧めします。

ダナンの雨期

 昨日の疲れはひどく9時半頃にはシャワーを浴びて横になった。直ぐに寝込んで今朝は5時頃に起きた。ゆっくりと眠れたわけだ。静かな家のお陰でとにかくよく眠れる。これは本当に助かる。
  どうも今がダナンの雨期のピークらしい。日本の梅雨と同じで朝から晩まで降っている。昨日は家の前の広場を10周ほど、約5キロを走ったのだが、今朝は雨がやんだホンの少しの間をねらって、あわてて体操着に着替え、ラジオ体操をして走り出したが500メートル走ったところでまた本降りになり、あきらめて家に戻った。まあラジオ体操をして500メートルも走ると体中の血液循環はよくなるので、そのあと本を読んだり、ワープロをたたいても肩が凝らない効果はある。
 昨日、ダナンの天気予報を見るのに便利なウェブサイトを見つけた。Weather Forecastというサイトで、ダナンの天気を3時間単位で予報している。これによると今日は午前中がかなりの雨で、午後にはすこし晴れ間がでるかもしれない。雨量は昨日の夕方からの24時間で90ミリを超える。かなりの雨量である。面白いのは気温で、朝も25度、昼も25度とある。朝の気温は外にでると生ぬるい。
 weather forecast
このごろ寝ていて外気の気温が23度くらいだと寒く感じることがある。23度は日本にいたときは適温と感じたように思うので、ずいぶんと肌の温度感覚が違っている。今月と来月の2回は仕事で日本へ帰ることがあり、真冬に京都に帰ったときの寒さはおそらく身にしみるだろう。冬物のセーターなども薄手のものを1枚持ってきただけだ。
 Vietnam News Serviceによると、ダナンの南に接するカンナム州ではこの雨による洪水が起きているようだ。カンナムは歴史的な街であるホイアンのある州で、先週の土曜日にズン君夫妻と一緒に訪れたが、大きな観光地になっている。ホイアンは洪水でも有名な街で、街の家のなかには過去の大きな洪水のときの冠水した高さを柱に刻んである家もある。先週訪れた時は雨にこそ降られなかったが、運河の水が観光客の歩く運河沿いの道路の下、数センチメートルというところまで上がっていて驚いた。
 ダナンの雨期は10月がピークと統計的な数字では考えていたが、だいぶ違う。今年は10月にはほとんど雨が降らず、11月も後半に入って急に雨が増えてきた。先ほどの天気予報のサイトによれば再来週の半ば以降は天気も回復してくるようだ。あと10日ほどは我慢がいる。
大学の廊下にレインコートが干されている
ベトナムの人はバイクで移動しているので、多くの人がバイクに乗るときの長めのレインコートを持っている。レストランに行っても傘よりもレインコートが重ねておかれている。気温が高いので多少濡れてもあまり寒いと感じないし、しばらく室内にいれば乾いてしまうと言うこともある。学生諸君は授業に来たときはレインコートを大学のテラスに干していることも多い。なんとなくベトナムの風物詩を感じる。 

2016年11月28日月曜日

ダナンの銀行の不思議


 
ダナンの銀行窓口に行くと大変に不思議なことがある。二人の顧客が一緒に一人の銀行の係員(テラー)の前に座る。しかも番号札などないので、これはと思う窓口に行ってエイヤと座るのである。
 隣の人が窓口の係りのひととする話もすべて聞こえてしまうし、書類も全部見えてしまう。クレジットカード、現金や身分証明書のやりとりも自分の座っている前で行われるので、ときどき自分のものがもう一人の人のと間違わないか、心配でしょうがない。だから家内も僕も銀行に行くときは、できるだけ大学の職員の人と行くことにしている。
 昨日はランさんに頼んで一緒に行って貰った。大学のそばのドンガ銀行に入ると、例によって多くの顧客が来ており、すべての窓口の二人席はすべて埋まっている。カウンターの反対側の待合いにも多くの人が座っている。僕一人であれば、どこに行ってよいのか、さっぱり分からない。ランさんはすたすたと歩いて、何の迷いもなく、二人が既に並んでいる窓口に行く。そして、一言二言話をすると、並んでいた二人の一人が取引が終わったのか、席を立った。僕に座れという。僕一人では、こうは行かない。
 ランさんに「どの銀行でもかならずテラー(銀行員)の前に二つの席があり、他の顧客と一緒に並ぶのは普通ですか?ベトコン銀行でも、そうだったけれども。」と聞くと、彼女は意外という顔をして、「そうですよ。ダナンの銀行では皆そうなっています。」と不思議そうな顔をする。確かにダナンのベトコン銀行に口座を開いたが、そこもそうだった。

僕:「もし日本でこれをやったら、日本人のお客さんは卒倒して気絶しますよ。日本の銀行では番号札をもらい、一人一人が別々にサービスを受けるのです。」
ランさん:「ベトナムではこれが当たり前なので、今まで考えたこともありませんでした。」
僕:「だって書類の中身も、自分の口座の残高も全部分かってしまうでしょう。それではまずいでしょう。」
ランさん:「確かにそうですね。これが当たり前だと思っていました。」
 
 つまり個人情報の保護という視点は銀行窓口にはないのだろう。もう一つ、若い頃に銀行でカウンター係をしたことのある僕から見ると、必ず事故は起こっているはずだ。おそらくお客のカードを違う人に渡したり、いろいろな事故が起こるだろう。リスク管理という観点からも感心しない。
 昨日、ハノイから来たベトナム人の友達に聞いたら、既に番号札と一人一人の対応は当たり前だと行ってくれたので、ホッとした。ダナンでもいずれは変わっていくだろうと思うが、面白い体験である。

2016年11月24日木曜日

開発経済学の授業が終わりました

 

開発経済学の今期の講義が終わりました。授業を一緒にやっていただいたハー先生と学生たちです。この講義の間の学生たちのプレゼンテーション能力の高さには驚きました。開発経済学の意味を考えさせられ、学生たちから多くのものを学びました。

ベトナムの実質為替相場(覚え書き)

 最近は物忘れが激しく、その時々で考えたことをメモしておかないと直ぐに忘れます。ということで今回は小さなメモです。

1)実質為替相場とは?
 実質為替相場とは英語で、Real Exchange Rateという。ある時点での通貨の実質購買力がどのように変化するかを示している。まずドルと円を例にとって説明する。ここではドルの実質為替相場を考える。現在の日本と米国でそれぞれの国における生活に必要な商品のバスケットを想定する。ある時点tで日本で生活に必要な商品バスケットの値段を2000円とし、同じように米国での生活に必要な商品バスケットの値段が20ドルとして、そのときの為替市場のドル円レートが1ドル=110円であればt時点の実質為替レートは1.1ということになる。
ドルの実質為替レート=名目為替レート×米国バスケット価格÷
日本バスケット価格=110x20/2000=1.1
 
 さて1年後に米国のみでインフレが進み、バスケットの値段が22ドルとなったのに対し、日本では2000円のままとしよう。また為替レートが110円で変わらないとする。すると実質為替レートは以下の式で算出する。
ドルの実質為替レート(Q)110x22/20001.21
 
 ドルの実質為替レートQは上がっている。これは海外におけるドルの購買力が相対的に上がったことを意味する。日本では20ドルを出せば米国の22ドルに相当するものが買える。米国の消費者にはよいことだが、米国の輸出業者には厳しい。逆に日本の輸出業者は米国企業に比して有利になる。
 ドルの実質為替レートの上昇は円の実質為替レートの低下を意味する。円の実質為替レートの低下は日本の輸出企業にとって有利な条件となる。

2)実質為替レート変動の要因
 日本と米国の実質為替レートに影響を与えるのは3つの経済指標である。①名目為替レート、②米国のインフレ率、③日本のインフレ率である。前節1)の最初の条件に戻って、名目為替レートが110円から5%上がって1ドルが115.5円になれば、他の条件が変わらなければ、ドルの実質為替レートは1.10から1.1155に上昇する。以下の計算である。
Q115.5*20/2000=1.155
ドルの実質為替レートが上昇すれば、米国の輸出業者には厳しい事態となる。これは上に述べたとおりだ。

3)日本の実質実効為替相場変化
 2通貨間の関係である実質為替レートを他の通貨にも広げて、たとえば日本の円の対外的な購買力を計ろうとするものが実質実効為替相場である。
 日本円の実質実効為替相場は1980年代のバブル時代に最高レベルに達しているが、その後は下落しており、アベノミクスでの円安進行で実質為替相場の低下が進んだ。しかし今年は円高になって実質為替相場の上昇を見ている。
 このような変化のなかで、日本の輸出企業の業績も円高の時は悪化し逆に円安時には改善するという動きを見ている。

4)ベトナムの実質為替相場
 それではベトナムの実質為替相場はどうなっているだろうか。ベトナムの実質実効為替相場についてはいくつかの論文がある。
 とりあえず簡略した形でドルとドンのインフレ率格差と為替相場から2通貨間の実質為替相場の動きを考えて見よう。その上でベトナムの経常収支を観察してみよう。図1の米国とベトナムの消費者物価上昇率格差(青線)を見ると2008年から2011年にベトナムのインフレ率が極端に上昇している。
米国とベトナムのCPI上昇率格差と米ドル・ベトナムドン為替レート
(世界銀行データベースから作成)
 
 ダナン経済大学のキエン博士はこの時期を分析している。同氏によればFDIの急激な流入により国内のインフレ率が急騰し、一方でドンの名目為替相場(赤線)はそれほど下落せず、したがってドンの実質為替相場の急激な上昇が起こった。ようやく2010年にはドンの名目為替相場は急激に下落して調整が進んだが、本来であれば急激に名目為替相場を下落させることで実質為替相場の上昇を緩和すべきだった。
 ドンの実質為替相場の上昇の結果、2010年までは貿易収支が悪化し、経常収支も悪化している。国際収支そのものは急激な直接投資の流入により黒字を保つことが出来たが、ベトナムの輸出産業の競争力を失わせた。キエン氏はこれを「オランダ病」に例えている。
 ちなみに2012年以降はベトナムのインフレ率の大幅な低下とドンの段階的な切り下げにより、実質為替相場の増価は抑えられて経常収支の改善につながったのだろう。
 キエン氏の論文はなかなか面白い以下のアドレスからとれる。


2016年11月18日金曜日

Lecture on Balancee of Payments 国際収支の講義

I gave a lecture in the class of Mr. Nguyễn Trung Kiên about the balance of payment. I enjoyed the discussion with the students of the class.
ダナン経済大学のグエン・チュン・キエン先生のクラスで国際収支についての講義をさせていただくチャンスがありました。学生との議論はとても楽しかったです。大学のホームページで紹介されました。
Website of Danang University of Economics

2016年11月13日日曜日

ヤマハのバイクフェアー

Yamaha is holding Bike Festival in the promenade of Han River. There are many bikes and shops. Children can also ride on mini-bikes here. It's Vietnam!


ヤマハがバイクのフェアーをハン川沿いのプロムナードでやっている。沢山のバイクが並んでいる。子供もミニバイクを運転できるさすがにベトナム!



2016年11月12日土曜日

ダナンが国際観光都市になるためには?

 先週の講義でダナンの交通と京都を比べる話をした。あまり講義の部屋がよくなく、午後になると太陽が差し込み、あまり見えないので、折角用意したスライドが十分に見えなかったが、まあしょうがない。
 そのなかでダナンの街の歩道で人が歩けないことを示して、国際観光都市であるためには歩いて街を歩けることが大事だということを一生懸命に話したが、どうも学生諸君にはピンとこないようだ。

1)ダナン市の将来像と交通システム
 ダナン市は将来の柱の産業として、環境に優しい知識集約産業と並んで、観光もその柱としている。この街に3ヶ月住んで、多くの問題があると感じている。最大の問題は交通システムである。
 ダナンの交通については、前回も書いたが、世銀とJICAがそれぞれにプロジェクトのための調査を行っており、問題点はよく把握されている。ただこれが実施できるかは分からない。 
世界銀行:Vietnam Urbanization Review - Technical Assistance Report 2011
JICA報告書:ダナン市都市交通改善プロジェクト報告書
 たとえばダナンの街には交通信号があるが、これは2008年から2012年にスペイン政府の支援で出来たようだ。それに交通関知システムがついているらしいが、これはバイクの感知ができず、あまり機能していないとJICAのレポートにはある。住んでいるとたとえば市内の主要な観光の中心となるTran Phu(チャンフー通り)の信号は動いていないときもある。動いている限りはダナンの人たちはほぼ信号を守っているが、動いていないときは道路横断は外国人には大いなるチャレンジとなる。

2)少ない外国人訪問者 
 小生は京都から来ているので、京都を訪れる外国人観光客数も調べていたが、この3年ほどで急増している。確かに京都の街を歩いていると外国人観光客が非常に増えていて、八坂神社や祇園などは夕方に行くと外国陣観光客しかいないのではないかと思うほどだ。
 ダナンの街は観光で人気が出てきたという割には街中で外国人を見ない。中国・韓国の観光客が多いせいもあろうが、それを勘案しても少ない。どこかに年間の外国人観光客は30万人と出ていたように思う。(この資料をもう一度探さねば!整理が悪い)京都での外国人観光客の宿泊数は年間のべ300万人である。この比較はほとんど意味がないが、街を歩いている実感はとにかく少ない。一つの理由は海岸沿いのホテルに滞在し、ダナンの街にはほとんど出ない。観光は直接、隣接のフエとホイアンに流れているのだろうということは容易に想像できる。そのためにダナンの都心では外国人客の姿をあまり見ないというのが小生の印象である。

3)歩く街を作る
 ダナンはもっと歩きやすい街を目指し、外国人がベトナムの都市を満喫できる雰囲気を作るべきだろう。ダナンでは人々はバイクが自分の手足と一緒になっているので、長い距離を歩くということがないのではないかと思うが、外国人観光客は歩くのが大好きで、現に真夏の京都でも京都駅から三十三間堂まで歩いている。気温が38度近くても歩いて回ってくれる訳だが、ダナンの若い人にもそれが分かってもらいたいと思う。
 歩道が商品やバイクで埋まってしまい、安全に歩けないのも問題だ。小生は一度バイクや椅子を避けようとして転んでしまい、危うく腕を折るところだった。
歩道は商品とバイクで歩けない

4)こと消費への誘導
 ダナンには海岸以外にそれほどの観光資源がないように見える。近隣のホイアンやフエを含めても、おそらく車で回れば4日もあれば終わってしまう。ダナンに1日、ホイアンに1日、フエに2日もあれば終わってしまいそうだ。
 ただそれは表面的な観光地巡りであればの話だ。今の世界はより「コト消費」が注目されている。ダナンにはこれが出来るのではないだろうか。たとえばダナンには漁業がある。大理石の細工もある。農業体験も可能かもしれない。ベトナム料理やアオザイもそうであろう。
 ダナンがベトナム中部観光の一大拠点として将来もあるとよいのだが。

2016年11月7日月曜日

ダナンの交通システム

 この前の記事で書いた世銀のレポートでは、ダナンの交通システムについての記述もある。
Vietnam Urbanization Review - Technical Assistance Report 2011

 ダナンの交通事情は今のところ、それほど悪くはないが、いずれ限界が来ることは目に見えている。ダナンの現在の人口は約100万人であるが、2030年には250万人になると予想している。車の増加は道路の能力を超えることになるだろう。将来の車やバイクの増加に伴い、移動のための所要時間も加速度的に増加していくことが数字で示されている。
 バスや電車の公共交通機関が必要である。日本では明治維新以来、私鉄や国鉄が路線を建設した。そのころには一般の市民が使える輸送手段が限られていたので、市民は私鉄や国鉄を使い、電車網が形成されていった。そして都市はそれに合わせた発展を遂げた訳だが、バイク先行で発展が進んできたダナンではそのような発展は容易でない。バイクが普及するなかで、個人が移動の自由を享受しており、そのコストが低減ということである。ダナンはメガシティではない、そのためにバスに乗る方が時間もかかる。バスへの乗り換えが進まないだろうとしている。
歩道を埋めるバイクの駐車
 世銀のレポートは結論として、ダナンの将来の交通システムはバイクの存在と共存するシステムでなければならないとしている。その点は確かであるが、しかし世銀のレポートには疑問がないわけではない。ここで述べられているコストには、バイクによる事故、多すぎるバイクが生んでいる隠れたコストのことは一切述べていない。その点が非常に気掛かりである。

2016年11月6日日曜日

ベトナムの電気・水道料金

(ベトナムの電気・水道料金)
 今日は世銀のレポートを見ていた。これはベトナムの都市化をテーマにしている。
Vietnam Urbanization Review - Technical Assistance Report 2011

 その中で様々な面白い情報があるが、都市化に必要な電気の話しも面白い。今日はこのなかでも電気代のことを書いてみよう。電気代が安いなと思ったことがある。毎月の電気代の請求書である。我が家は150平米もある。熱帯の暑さの中だし、クーラーは一日中、夜もかけている。それで9月月間の使用料は4,143,515ドン(約18千円)である。1,849KWであった。KW当たりの料金は,2,235ドン(ほぼ10円)である。日本の料金は24円(価格ドットコムによる)のでほぼ4分の1だ。もし日本で同じだけ使っていたら、おそらく7万円になっていただろう。
 水代に至っては、月間で9万ドン(400円)である。これはアパート全体の使用料を戸数分で割っているようなので、単価は分からないが、ほとんどタダに見える。世銀の資料では、立方メートル当たり単価はベトナムでも都市によって違うが、約20セントぐらいのようだ。それにすると我が家は20立方メートル使ったことになる。日本であれば4000円になり(ienokoto.topによる単価)、当地の10倍ということか。
 ただ誤解して欲しくないのは、私は安ければ良いと考えているわけではない。むしろ安いことは心配である。ベトナムでは電気や水道の普及率が急速に上昇しており、これはとてもよいことである。しかし電気は月に一度ぐらいは停電がある。実際に十分なコストをカバーしているのか、特に水道などを見ていると不安がある。
 ダナンの水道については取水を南部に隣接しているカンナム省のソンカイ川からほとんどの水を取水しているが、最近、ソンカイ川の沿岸に製鉄所を移転するという計画をカンナム省がたてており、その実現を巡って論争が起きているようだ。私がいる間には出来ないだろうが、心配である。
 世銀のレポートでは、都市基盤の一つとしてダナンの都市交通の問題が取り上げられている。これは大変に面白い。内容はいずれ紹介していきたい。

2016年11月4日金曜日

日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く

太田英貴著「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く」を読んだが、なかなか面白い本だ。著者は30前後の人ではないかと思うが、そのなかで書いていることはとても共感できるものがある。
著者は起業の後、世界を知らねばということで、英語をフィリピンで学び、それから2年間をかけて世界を回る。帰国したあとも、その経験が役に立ち、さまざまな仕事が回ってくる。
本の題名が正に著者のメッセージである。
実はこの人のもう一冊の本「僕らはまだ、世界を1ミリも知らない」を読んでいるのだが、これもなかなかの傑作だ。
このところ非常に忙しいので、何を面白いと感じたのか、まとめるヒマがない。もう少しヒマになったところでまとめたい。



First time to a barber shop 初めての床屋

I went to a barber shop for the first time in Vietnam. The barber shop I visited is a fine shop, but they couldn't speak English. I asked for shaving, but they didn't. Next time should I try one more time to ask for shaving in Vietnamese? Anyway I was satisfied with their cutting.
ベトナムで初めて床屋に行った。綺麗な床屋だが、英語は通じなかった。ひげ剃りも頼んだ積もりだが、なしで終わってしまった。次回はベトナム語で頼んでみるか。まあ髪の切り方には満足したが。

Cafe close to the Danang University of Economics ダナン経済大学そばの喫茶店

概観です
I found a cafe which is very modern and comfortable nearby the Danang University of Economics. The name is "I am Star." It is just two minute walk from the University. I felt at home here, because the cafe is just like same cafes in Kyoto.
ダナン経済大学でモダンな喫茶店を発見。大学からわずか2分ほど。喫茶店の名前は「I am Star」。京都の喫茶店にいるようでホッとします。
ホットコーヒーを頼むと右のような濃いコーヒーでベトナムらしい

店内にはなぜかお地蔵さん

2016年11月3日木曜日

VNNの記事から

だいぶ毎日の生活にも余裕が出てきて、ベトナムのことを考える時間も少しずつ増えている。毎日配達されるVNN(Viet Nam News)から面白いと思う記事を少しずつメモしておこう。

*ベトナムの退職年齢
 10月31日のVNNには、ベトナムの退職年齢の引き上げの話がでている。現在は男が60歳、女が55歳である。平均寿命は73歳で、このままでは年金支給が難しくなる。このためそれぞれ、62歳、58歳に引き上げる必要があるという。また実際にこの年齢で退職している人は40.5%いる。
 一方で若い人の失業問題もある。現在、ベトナム全土で191,000人の学部卒の若い人が失業している。これは第14回の議会への政府報告のなかでかかれている。


*10月までの直接投資
同じく、1031日のVNNには、201610月までのベトナムの新規直接投資(registered)の結果が新聞にでている。65カ国からの投資があり、国別では韓国(5.6十億ドル)日本(1.92)シンガポール(1.73)の順になっている。54の都市に対しての投資であり、ハイホンがもっとも多くの投資を受けており、総額は2,73billion)で、43の新規プロジェクトおよび34の既存プロジェクトに対するものである。

2016年10月23日日曜日

Bananas and Globalization バナナ市場もグローバル化

I bought bananas at Vinmart yesterday. These bananas seemed charming and tasty. It is about 30 percent more expensive than other bananas. This morning, I found that these bananas are from Dole. Dole is an American company, and they are exporting bananas from the Philippines to Japan. The bananas I bought taste just like the bananas I ate in Japan. The taste is not that of bananas I expected in Vietnam. A little bit disappointment! It is now the age of globalization.

ベトナムのような南の国ではバナナがおいしい。マラソンを走るようになってから、バナナを毎日一本食べるのが習慣になっていた。ベトナムで食べるバナナは楽しみだった。ところが、意外においしいバナナを買うのは難しい。当たり外れがあるのだ。まだ熟れていなかったり、料理用の堅いバナナを買ってしまったり、また売っている量も沢山で、20本も買うと、食べきれなかったりする。

昨日、お隣のビンマーケットでおいしそうなバナナを買った。ビンマーケットで売っている普通のバナナは緑色や料理用のバナナなど、だいたい1キロ28000ドンぐらいである。ところがこのおいしそうなバナナは1キロ38000ドンである。ほかのバナナより、3割ほど高い。しかも発泡スチロールのトレイにきれいに数本ずつ入れてある。試しに買ってみた。
今朝、食べようと1本もぐと、小さなマークがついている。よく見ると、Doleと読める。なるほど、これは米国Dole社のバナナなのだ。Dole社は日本にもフィリピンのバナナを大量に輸出している。ところが、ベトナムのような国でもDoleブランドのバナナが売られている。食べてみるとなるほど、日本で食べるバナナの味である。ちょっと間の抜けた甘さに感じる。本当に熟れた当地のバナナの味とはちょっと違うな。

バナナの世界も多国籍企業の時代になったと感じる。

2016年10月22日土曜日

なぜ入れない英語での商品名、もったいない日本企業のブランド戦略

 昨日のブログにベトナムの中間所得層の購買力が急速に伸びていることを書いた。そのなかで日本製品が売られることも増えて、たとえばアパートの隣のビンコムストアにあるスーパーマーケットの「ビンマート」ではレジの横に日本の家庭用品が山積みにされて売られている。まあ日本の100円ショップで売られているような物が多いのだが、日本製品の人気がある証拠である。ところがそれを見ていると本当にもったいないなと思うことがある。日本のメーカーが高い評価を十分に利用出来ていないと思うことだ。
ほとんどが日本製の包丁売り場

 ぜひ日本の製造者に考えて貰いたいことがある。
日本語表記だけの関の包丁
こちらは英語が入っている
折角がんばって作った商品なので、仮に日本国内向けの製品でもどこかに海外の人が読めるように英文名を入れてもらいたいことだ。日本のメーカーの製品は信頼性が高く、こちらのスーパーなどでは日本製品が売られていることが多い。それは日本人としては誇りに思うことなのだが、これらの製品は本来は日本国内向けの製品と考えられていた物が並行輸入で流れてきた物なのだろう。日本語表記しかない製品が多い。これからの国際競争ではブランドは大変な力になることは間違いないが、残念なことにこちらの人には読めないので、日本の製造者名が分からない。すなわちブランドの確立にはならないのである。
 たとえばこちらの包丁売場の包丁の8割ぐらいが日本の包丁である。大変に信頼性が高いことが分かる。ところが、売られている製品の半分は日本語表記しかない。
この写真の包丁もずらっと並んでいるが、「関の包丁」と日本語で書いてあるだけだ。「Seki Kitchen Knife」と書いておけば、消費者の印象に残り、ながい将来の購入につながる物がこれでは一度限りだ。まことにもったいない。
台湾製の「もち 和風」だが英語表記入り
この点、台湾の会社は賢い。こちらでは今、「もち」が流行である。ところがこの「もち」を売っているのは日本のメーカーではない。台湾の菓子メーカーである。台湾製でも日本語のようなひらがなで「もち」と書いてある。日本の良いイメージを上手に利用しているが、同時に英語でMOCHIと書いてある。結果、今やMOCHIは台湾メーカーの専売となっている。日本の製造業者には大いに考えてもらいたい物である。
ASEAN生産のロッテと明治の製品、英語表記
 仮に日本の国内向けでも大きな字で英語表記をする。外国人が買うことを考え、長期のブランドに育てるべきだ。その点、ロッテや明治の商品はASEAN内での現地製品だけにさすがである。ただし国内から流れてきたMeijiの製品は会社名はMeijiと小さく英語で入っているが、商品名は日本語だけだ。これでは覚えてもらえない。
明治の国内向け製品、日本語表記しかない
 菓子や飲み物市場は確立した欧米ブランドが非常に多い。そのなかで日本製品は一つの岐路にあるように思う。ぜひがんばって国際的なブランドになってもらいたい。

2016年10月21日金曜日

ABC Bakery in Danang ダナンのモダンなパン屋さん

I visited ABC Bakery in Danang today. It is the most modern bakery in the city. I bought the pieces of bread of this bakery in another shop. They were delicious. I wanted to try more bread there. The shop is very modern and English is OK. I could feel the purchasing power of the Vietnamese growing middle class here. There is also a cafe in the same shop and the room is finely decorated and I felt as if I were back to Kyoto.


From the street


今日はABC Bakeryというパン屋さんに行ってみました。以前にこの店のパンを他の店で買って大変においしかったのです。日本のバターロールにもっとも近いものでした。大変にモダンなお店で、ベトナムの中間層の人たちの購買力を感じることができます。素晴らしい装飾のあるカフェが併設されており、京都のお店に戻ったような錯覚に囚われます。

Women's Day in Vietnam ベトナムの女性の日

Yesterday was Women's Day in Vietnam. Michie’s colleagues presented her a big bouquet. People celebrated until late in the evening. Even very expensive stores in Vincom Center were crowded with many shoppers.
昨日はベトナムの女性の日でした。周りの女性にプレゼントをしたり、食事に招待する日とのこと。家内も大学の国際部の人から大きな花束をもらいました。街中で花が売られており、アパートの隣のビンコムや河の向こうのインドシナモールなども大変に混んでいました。普段人がいないような高級品を売る店にもお客が入ってて一年のうちで一番売上げが多いのではないかと思うほどです。
 

2016年10月16日日曜日

ベトナムでのインターネットマーケティング

 一昨日に出席したダナン経済大学での"Marketing in the Connected Age (MICA)" セミナーのことを思い返している。私はマーケティングの専門家ではないが、ベトナム社会を理解する上では非常に面白いセミナーだった。

1.現金決済が基本の社会でのE-commerce
 今回参加した英語セッションでの発表は、多くがベトナムのインターネットなどを使うマーケティングについての発表だったのだが、それを聞いているうちに面白いことに気づいた。日本でもしこのテーマがでるとすれば、アマゾンや楽天などの通販型の小売や、そしてセブンイレブンのネットと店舗の組み合わせ販売などのテーマが出てくると思うのだが、ベトナムではアマゾンや楽天のような話はほとんどない。むしろFacebook, Googleなどを利用しての広告効果や、日本で言えば「ぐるなび」のようなサービスを提供するFoody.vnなどという店舗紹介サービスなどがテーマである。E-commerceと言っても宣伝にSNSなどの媒体をいかに使うかがテーマなのである。そこではインターネットと実店舗の組み合わせが主流である。そこで周りの先生と話をしたのだが、ベトナムではアマゾンや楽天のような物理的な店舗なしの商売は難しいという。先生方との話では三つぐらいの理由が考えられる。
 一つは、決済が難しいとのこと。以前にもこのブログで書いたが、ベトナムでは現金決済が基本で商品の引き渡しと決済は同時でなければならない。クレジットカードによる決済はまだ十分に普及しているようには見えない。
 二つ目は、商品の引き渡し時に決済を完了しないと商品を渡せない。クレームを付けられて決済をしないということがあり得るようだ。
 三つ目だが、商品のデリバリーにも問題がありそうである。まず郵便制度は信じられない。ふつうの郵便はいつ着くか分からない。宅配便はあるので、これで送るらしいが、日本と同レベルとは思えない。(これは要確認である)
 以上のような理由があり、E-commerceとはいえ、日本やその他の先進国とは異なる視点での議論となるようだ。
 
2.米系サービスが圧倒するマーケティングシェアー
 資料の中に2010年から2015年のベトナムにおけるインターネットでの宣伝広告収入シェアーについての推計が出ている。これによればFacebookが急速にシェアーをのあばしており、2010年にはほとんどゼロであったものが、2015年にはベトナムの広告収入シェアーの43%と推定されている。つづいてグーグル(30%)そしてその他がベトナム系の大手4社とその他となっている。
これから想像されるのは、スマホでいろいろな宣伝を見たり、他の消費者のコメントを見て、気に入った物を見つけると、近隣の店にバイクで向かい、現金で買い物をする消費者ということだろう。

3.将来性
 ベトナムにおけるインターネット媒介のマーケティングについてはきわめて有力な媒介との判断が多かった。それはインターネットの普及率が高いこと、ベトナムの人がSNSをよく利用することがあげられる。また近隣諸国との比較ではビデオ映像もよく利用されている。
 これらの情報は当地での商売を考える日本企業にも参考になるのではないだろうか。

 セミナーの発表者は5人だったが、そのうちの2名が女性の学部学生だった。既存の論文のレビューをしっかりと行っており、たいしたものと感心している。

2016年10月15日土曜日

Today participated in the international conference "Marketing in the Connected Age (MICA)" held at Danang University of Economics. Professor Dio Fenton of Institute of Technology, Ireland and Profesor Le Thi Muoi gave the prenary speeches. The conference was an interesting opportunity to study the development of the E-commerce in this country.
ダナン経済大学で開催された国際コンファレンス、「連携する時代のマーケティング」に参加しました。ベトナムのE-commerceの発展を学ぶ良い機会となりました。今回の話は少し整理して、いずれこのブログでも紹介していきたいと思います。




2016年10月14日金曜日

Chua Phap Lam Temple, パプラム寺院 ダナン

I visited Chua Phap Lam Temple in the Danang city today. The temple is very quiet and has a beautiful garden with many statues. The main building is very large, and there is a big Buddha inside. The structure of the temple is very similar to the Japanese temples. Maybe I will visit this temple very often during my stay in Danang.
ダナンの街中にあるパプラム寺院を訪れました。とても静かで多くの仏像の並ぶ綺麗な庭があります。本殿は大きく、ご本尊の大仏もとても大きなものです。寺院の構造が日本の大きなお寺と同じなのがとても興味深いです。ダナン滞在中に何度も訪れたくなるだろうと思います。

This is the main buddha statue.
Statues in the garden

Big drum