2016年10月23日日曜日

Bananas and Globalization バナナ市場もグローバル化

I bought bananas at Vinmart yesterday. These bananas seemed charming and tasty. It is about 30 percent more expensive than other bananas. This morning, I found that these bananas are from Dole. Dole is an American company, and they are exporting bananas from the Philippines to Japan. The bananas I bought taste just like the bananas I ate in Japan. The taste is not that of bananas I expected in Vietnam. A little bit disappointment! It is now the age of globalization.

ベトナムのような南の国ではバナナがおいしい。マラソンを走るようになってから、バナナを毎日一本食べるのが習慣になっていた。ベトナムで食べるバナナは楽しみだった。ところが、意外においしいバナナを買うのは難しい。当たり外れがあるのだ。まだ熟れていなかったり、料理用の堅いバナナを買ってしまったり、また売っている量も沢山で、20本も買うと、食べきれなかったりする。

昨日、お隣のビンマーケットでおいしそうなバナナを買った。ビンマーケットで売っている普通のバナナは緑色や料理用のバナナなど、だいたい1キロ28000ドンぐらいである。ところがこのおいしそうなバナナは1キロ38000ドンである。ほかのバナナより、3割ほど高い。しかも発泡スチロールのトレイにきれいに数本ずつ入れてある。試しに買ってみた。
今朝、食べようと1本もぐと、小さなマークがついている。よく見ると、Doleと読める。なるほど、これは米国Dole社のバナナなのだ。Dole社は日本にもフィリピンのバナナを大量に輸出している。ところが、ベトナムのような国でもDoleブランドのバナナが売られている。食べてみるとなるほど、日本で食べるバナナの味である。ちょっと間の抜けた甘さに感じる。本当に熟れた当地のバナナの味とはちょっと違うな。

バナナの世界も多国籍企業の時代になったと感じる。

2016年10月22日土曜日

なぜ入れない英語での商品名、もったいない日本企業のブランド戦略

 昨日のブログにベトナムの中間所得層の購買力が急速に伸びていることを書いた。そのなかで日本製品が売られることも増えて、たとえばアパートの隣のビンコムストアにあるスーパーマーケットの「ビンマート」ではレジの横に日本の家庭用品が山積みにされて売られている。まあ日本の100円ショップで売られているような物が多いのだが、日本製品の人気がある証拠である。ところがそれを見ていると本当にもったいないなと思うことがある。日本のメーカーが高い評価を十分に利用出来ていないと思うことだ。
ほとんどが日本製の包丁売り場

 ぜひ日本の製造者に考えて貰いたいことがある。
日本語表記だけの関の包丁
こちらは英語が入っている
折角がんばって作った商品なので、仮に日本国内向けの製品でもどこかに海外の人が読めるように英文名を入れてもらいたいことだ。日本のメーカーの製品は信頼性が高く、こちらのスーパーなどでは日本製品が売られていることが多い。それは日本人としては誇りに思うことなのだが、これらの製品は本来は日本国内向けの製品と考えられていた物が並行輸入で流れてきた物なのだろう。日本語表記しかない製品が多い。これからの国際競争ではブランドは大変な力になることは間違いないが、残念なことにこちらの人には読めないので、日本の製造者名が分からない。すなわちブランドの確立にはならないのである。
 たとえばこちらの包丁売場の包丁の8割ぐらいが日本の包丁である。大変に信頼性が高いことが分かる。ところが、売られている製品の半分は日本語表記しかない。
この写真の包丁もずらっと並んでいるが、「関の包丁」と日本語で書いてあるだけだ。「Seki Kitchen Knife」と書いておけば、消費者の印象に残り、ながい将来の購入につながる物がこれでは一度限りだ。まことにもったいない。
台湾製の「もち 和風」だが英語表記入り
この点、台湾の会社は賢い。こちらでは今、「もち」が流行である。ところがこの「もち」を売っているのは日本のメーカーではない。台湾の菓子メーカーである。台湾製でも日本語のようなひらがなで「もち」と書いてある。日本の良いイメージを上手に利用しているが、同時に英語でMOCHIと書いてある。結果、今やMOCHIは台湾メーカーの専売となっている。日本の製造業者には大いに考えてもらいたい物である。
ASEAN生産のロッテと明治の製品、英語表記
 仮に日本の国内向けでも大きな字で英語表記をする。外国人が買うことを考え、長期のブランドに育てるべきだ。その点、ロッテや明治の商品はASEAN内での現地製品だけにさすがである。ただし国内から流れてきたMeijiの製品は会社名はMeijiと小さく英語で入っているが、商品名は日本語だけだ。これでは覚えてもらえない。
明治の国内向け製品、日本語表記しかない
 菓子や飲み物市場は確立した欧米ブランドが非常に多い。そのなかで日本製品は一つの岐路にあるように思う。ぜひがんばって国際的なブランドになってもらいたい。

2016年10月21日金曜日

ABC Bakery in Danang ダナンのモダンなパン屋さん

I visited ABC Bakery in Danang today. It is the most modern bakery in the city. I bought the pieces of bread of this bakery in another shop. They were delicious. I wanted to try more bread there. The shop is very modern and English is OK. I could feel the purchasing power of the Vietnamese growing middle class here. There is also a cafe in the same shop and the room is finely decorated and I felt as if I were back to Kyoto.


From the street


今日はABC Bakeryというパン屋さんに行ってみました。以前にこの店のパンを他の店で買って大変においしかったのです。日本のバターロールにもっとも近いものでした。大変にモダンなお店で、ベトナムの中間層の人たちの購買力を感じることができます。素晴らしい装飾のあるカフェが併設されており、京都のお店に戻ったような錯覚に囚われます。

Women's Day in Vietnam ベトナムの女性の日

Yesterday was Women's Day in Vietnam. Michie’s colleagues presented her a big bouquet. People celebrated until late in the evening. Even very expensive stores in Vincom Center were crowded with many shoppers.
昨日はベトナムの女性の日でした。周りの女性にプレゼントをしたり、食事に招待する日とのこと。家内も大学の国際部の人から大きな花束をもらいました。街中で花が売られており、アパートの隣のビンコムや河の向こうのインドシナモールなども大変に混んでいました。普段人がいないような高級品を売る店にもお客が入ってて一年のうちで一番売上げが多いのではないかと思うほどです。
 

2016年10月16日日曜日

ベトナムでのインターネットマーケティング

 一昨日に出席したダナン経済大学での"Marketing in the Connected Age (MICA)" セミナーのことを思い返している。私はマーケティングの専門家ではないが、ベトナム社会を理解する上では非常に面白いセミナーだった。

1.現金決済が基本の社会でのE-commerce
 今回参加した英語セッションでの発表は、多くがベトナムのインターネットなどを使うマーケティングについての発表だったのだが、それを聞いているうちに面白いことに気づいた。日本でもしこのテーマがでるとすれば、アマゾンや楽天などの通販型の小売や、そしてセブンイレブンのネットと店舗の組み合わせ販売などのテーマが出てくると思うのだが、ベトナムではアマゾンや楽天のような話はほとんどない。むしろFacebook, Googleなどを利用しての広告効果や、日本で言えば「ぐるなび」のようなサービスを提供するFoody.vnなどという店舗紹介サービスなどがテーマである。E-commerceと言っても宣伝にSNSなどの媒体をいかに使うかがテーマなのである。そこではインターネットと実店舗の組み合わせが主流である。そこで周りの先生と話をしたのだが、ベトナムではアマゾンや楽天のような物理的な店舗なしの商売は難しいという。先生方との話では三つぐらいの理由が考えられる。
 一つは、決済が難しいとのこと。以前にもこのブログで書いたが、ベトナムでは現金決済が基本で商品の引き渡しと決済は同時でなければならない。クレジットカードによる決済はまだ十分に普及しているようには見えない。
 二つ目は、商品の引き渡し時に決済を完了しないと商品を渡せない。クレームを付けられて決済をしないということがあり得るようだ。
 三つ目だが、商品のデリバリーにも問題がありそうである。まず郵便制度は信じられない。ふつうの郵便はいつ着くか分からない。宅配便はあるので、これで送るらしいが、日本と同レベルとは思えない。(これは要確認である)
 以上のような理由があり、E-commerceとはいえ、日本やその他の先進国とは異なる視点での議論となるようだ。
 
2.米系サービスが圧倒するマーケティングシェアー
 資料の中に2010年から2015年のベトナムにおけるインターネットでの宣伝広告収入シェアーについての推計が出ている。これによればFacebookが急速にシェアーをのあばしており、2010年にはほとんどゼロであったものが、2015年にはベトナムの広告収入シェアーの43%と推定されている。つづいてグーグル(30%)そしてその他がベトナム系の大手4社とその他となっている。
これから想像されるのは、スマホでいろいろな宣伝を見たり、他の消費者のコメントを見て、気に入った物を見つけると、近隣の店にバイクで向かい、現金で買い物をする消費者ということだろう。

3.将来性
 ベトナムにおけるインターネット媒介のマーケティングについてはきわめて有力な媒介との判断が多かった。それはインターネットの普及率が高いこと、ベトナムの人がSNSをよく利用することがあげられる。また近隣諸国との比較ではビデオ映像もよく利用されている。
 これらの情報は当地での商売を考える日本企業にも参考になるのではないだろうか。

 セミナーの発表者は5人だったが、そのうちの2名が女性の学部学生だった。既存の論文のレビューをしっかりと行っており、たいしたものと感心している。

2016年10月15日土曜日

Today participated in the international conference "Marketing in the Connected Age (MICA)" held at Danang University of Economics. Professor Dio Fenton of Institute of Technology, Ireland and Profesor Le Thi Muoi gave the prenary speeches. The conference was an interesting opportunity to study the development of the E-commerce in this country.
ダナン経済大学で開催された国際コンファレンス、「連携する時代のマーケティング」に参加しました。ベトナムのE-commerceの発展を学ぶ良い機会となりました。今回の話は少し整理して、いずれこのブログでも紹介していきたいと思います。




2016年10月14日金曜日

Chua Phap Lam Temple, パプラム寺院 ダナン

I visited Chua Phap Lam Temple in the Danang city today. The temple is very quiet and has a beautiful garden with many statues. The main building is very large, and there is a big Buddha inside. The structure of the temple is very similar to the Japanese temples. Maybe I will visit this temple very often during my stay in Danang.
ダナンの街中にあるパプラム寺院を訪れました。とても静かで多くの仏像の並ぶ綺麗な庭があります。本殿は大きく、ご本尊の大仏もとても大きなものです。寺院の構造が日本の大きなお寺と同じなのがとても興味深いです。ダナン滞在中に何度も訪れたくなるだろうと思います。

This is the main buddha statue.
Statues in the garden

Big drum








Japanese Shochu made in Vietam ベトナム製の日本焼酎

After visiting Chua Phap Lam Templem, we went to Big C store. We found Japanese Shochu made in Vietnam. The brand name is "Oni" and it is real shochu (distilled spirits). One bottle of 500 cc cost only VND 33,000. We made Chuhai (Shochu cocktail) with Oni.
パプラム寺院訪問後、スーパーのBIG Cに行きました。そこでベトナム製の日本焼酎を発見、早速買いました。500CCで130円ぐらいです。家に帰って、酎ハイを作り、大満足。ブランドネームは”鬼”で、日本人が社長さんの会社とのこと。

The Link of Onishochu(japanese)



2016年10月12日水曜日

国際金融の講義で感じること

長年の友人からメールをもらって返事を書いていた。この頃、国際金融の講義をしながら感じていることを少しかかせてもらった。

大学での講義はなかなか難しいです。言語的な壁というよりは、学生の国際的な経験と小生のベトナム理解の浅さに関係するように思います。たとえば今やっている国際金融の講義でも、自由な資本移動を前提とする為替の変動そのものが理解しにくいのでしょう。ベトナムの通貨ドンは中銀の管理下にあり、資本取引は大きく制限されています。正確な調査はまだできていませんが、感覚的にはベトナムの為替管理は日本の1970年代よりも前の状況に似ているような気がします。
その点、日本の学生は毎日為替の話が新聞に載るし、自由な金融市場のなかで生きている、また多くの学生が海外旅行で実際に通貨交換をしているので、現代の国際金融理論の理解も早いと思います。
逆説的なのですが、ベトナムは2000年代の初めよりも国内での米ドルの使用が減っているように感じます。2000年ではドルが国内貨幣流通量の3割は占めていたように思います。2014年の中銀の年報の11ページには国内におけるドル預金のシェアが出ていますが、国内におけるドル預金のシェアは12.4%まで減少しているとあります。ドンへの信頼が高まったということでしょうが、逆に若い人には国際金融が理解しにくくなったようにも感じます。この問題は結構面白い問題ではあります。
こうやってベトナムにいると自分の無知をよく自覚できます。はてベトナムはIMFでどんなステータスで参加しているのか、ドンは所謂交換性を持っていると言ってよいのかなど、きわめて基礎的な質問が次々と沸いてきて、ここにいる価値を感じますが、一つ一つの問題に対する解答をはさっぱり解決できません。
とりあえずは大変に幸せに感じる毎日ですが、また時々、メールください。

2016年10月9日日曜日

中国の不良債権問題

 一昨日の夕方、テレビを見ながら寝そべっていたら、鼻と喉に違和感があり、どうも風邪をひいたようだ。こう言うときはたパブロンを飲んで寝ているしかない。幸い、来週の火曜日の授業は十分に準備が出来ているのであまり焦らないでよい。とにかく1日で治してしまおう。とにかく風邪にはそれ以外にないと決めた。
 一作日の午後までははまだ調子も良くて、プールサイドでのんびりと長谷川慶太郎氏の「2017年大局を読む」を読んでいた。今朝は、高坂正堯氏の「大国日本の世渡り学」を読み終えた。以前に買っていたが途中になっていたのだ。これは日米摩擦の頃にかかれた本だが、今でも十分に通じる古典的な名著だと思う。ベトナムに来てからというもの、大学の雑事から解放されて、英語も日本語もとにかく本を読めるのはありがたい。
 そして今朝は、飛ばし読みだが日本経済新聞の大越匡洋氏の「北京レポート」を読んだ。この3冊いずれも中国が大きなテーマである。
 中国の将来はベトナムに居ても気になる。ベトナムも共産党の一党独裁ということに変わりはない。中国のようになってもらいたくはないが、その可能性はある。一昨年に中国の貴州の州都である貴陽を訪問したことがある。北京大学からのお誘いで環境問題について議論をするために訪問したのだが、巨大な国際会議場の周りを取り囲む高層アパート群に驚いたものだ。大越氏の本でも、ゴーストタウンの一つとして取り上げられている街だが、巨大な人気のない街だった。中国の不良資産問題はこれから10年以上に渡って、あるいはもっと長期に中国経済のボトルネックになっていくだろう。2002年頃に中国の不良債権問題を考えて論文を書いたことがある。その当時はGrowing Out、すなわち経済の成長により不良債権を償却していくことも可能だと思った。しかし今では、中国の高度成長の時代は終わっている。本当に痛みのある改革をせざるを得ない時が来るだろう。
 米国のワシントンDCに日本の9大学が設置しているUSJI(米国日本リサーチインスチチュート)で、本年3月、京都大学の原先生や米国のグレンフクシマ氏と一緒に講演会を行った。そのときに米国の大学で学ぶ学生たちの研究発表についてコメントをしたことがあった。中国人の学生がおり、彼は中国の南シナ海での活動を強く支持する内容の発表を行っていた。私は、これからは中国の成長鈍化と高齢化社会のなかで、中国が南シナ海の諸島に基地を作り、航空母艦などを持つことのコストを考えないのは無謀だということをコメントした。キャッチアッププロセスが終わり、中国の強みであった低賃金のメリットがなくなった今では経済成長率はかなりのスピードで下がっていくように思われる。


2016年10月7日金曜日

Oriental Melon マクワウリ

I tried an oriental melon, which I bought at the supermarket. However, it doesn't taste as I expected. It is not sweet at all. 
スーパーで買ったマクワウリを試してみました。おいしそうに見えたのですが、全然甘くない。料理に使うのかもしれませんね。これは失敗でした。

PS. I got a comment from a Vietnamese friend. In Vietnam, the people eat with sugar. Next time I will try it!
追記:Facebookでベトナムの友人から早速コメントをもらいました。これは砂糖をかけて食べるのだそうです。しまった捨ててしまった!