この前の記事で書いた世銀のレポートでは、ダナンの交通システムについての記述もある。
Vietnam Urbanization Review - Technical Assistance Report 2011
ダナンの交通事情は今のところ、それほど悪くはないが、いずれ限界が来ることは目に見えている。ダナンの現在の人口は約100万人であるが、2030年には250万人になると予想している。車の増加は道路の能力を超えることになるだろう。将来の車やバイクの増加に伴い、移動のための所要時間も加速度的に増加していくことが数字で示されている。
バスや電車の公共交通機関が必要である。日本では明治維新以来、私鉄や国鉄が路線を建設した。そのころには一般の市民が使える輸送手段が限られていたので、市民は私鉄や国鉄を使い、電車網が形成されていった。そして都市はそれに合わせた発展を遂げた訳だが、バイク先行で発展が進んできたダナンではそのような発展は容易でない。バイクが普及するなかで、個人が移動の自由を享受しており、そのコストが低減ということである。ダナンはメガシティではない、そのためにバスに乗る方が時間もかかる。バスへの乗り換えが進まないだろうとしている。
世銀のレポートは結論として、ダナンの将来の交通システムはバイクの存在と共存するシステムでなければならないとしている。その点は確かであるが、しかし世銀のレポートには疑問がないわけではない。ここで述べられているコストには、バイクによる事故、多すぎるバイクが生んでいる隠れたコストのことは一切述べていない。その点が非常に気掛かりである。
Vietnam Urbanization Review - Technical Assistance Report 2011
ダナンの交通事情は今のところ、それほど悪くはないが、いずれ限界が来ることは目に見えている。ダナンの現在の人口は約100万人であるが、2030年には250万人になると予想している。車の増加は道路の能力を超えることになるだろう。将来の車やバイクの増加に伴い、移動のための所要時間も加速度的に増加していくことが数字で示されている。
バスや電車の公共交通機関が必要である。日本では明治維新以来、私鉄や国鉄が路線を建設した。そのころには一般の市民が使える輸送手段が限られていたので、市民は私鉄や国鉄を使い、電車網が形成されていった。そして都市はそれに合わせた発展を遂げた訳だが、バイク先行で発展が進んできたダナンではそのような発展は容易でない。バイクが普及するなかで、個人が移動の自由を享受しており、そのコストが低減ということである。ダナンはメガシティではない、そのためにバスに乗る方が時間もかかる。バスへの乗り換えが進まないだろうとしている。
歩道を埋めるバイクの駐車 |
0 件のコメント:
コメントを投稿