2017年3月4日土曜日

目が慣れる ローカル市場の買い物は楽しい

歩道を埋めるバイクにもすっかり慣れた
ベトナムに来てほぼ7ヶ月になる。
 「二人ともベトナムに目が慣れてきたね」と、このごろは家内とよく話す。通りや歩道にバイクが溢れていても、あるいは歩道をカフェが占有していても気にならなくなってきた。ゴミが多少捨てられていても気にならない。カフェの周りでネズミが走り回っていても驚かない。これが良いことなのか悪いのことなのかは分からない。
 私は楽観的な人間なので、総じて良いことが多いだろうと思う。良いと思うことを書いていこうか。
 まずは食生活である。ベトナム料理には生野菜がふんだんに付いてくる。大学の会合などで、ベトナム人の同僚と一緒に生野菜を食べていたら今では何のためらいもなく食べている。京都大学の農学研究家のA先生がマレーシアでの学会でフエでの残留農薬の研究をして問題がないという発表をされていた。先生によると熱帯は温度が高いので一般に農薬の分解も早い、また逆に農薬を使わないと野菜などは虫除けに自ら毒を作ることもある。農薬を使う方がよいというのである。だから心配しないで食べなさいと言われた。
 ベトナムコーヒーも最初はなんと濃くてドロッとしており、これを避けてネスカフェを我が家には置いていたが、最近はベトナムコーヒーに慣れ、好きになってしまった。昨日はわざわざチュン・グエン・コーヒーを買って、今朝もジョッギングから帰って我が家でトナム流のドリップ器でドリップさせて飲んでいる。このドロッとした味わいが改めて旨いと思う。
アンハイバク市場入り口
「ローカル市場の貝や魚は当たると大変」と最初は一切買わず、スーパーの冷凍で我慢していたが、一度ローカル市場で買ってそのおいしさを知ったら最後、もう毎週、市場の魚や貝を買って食べている。おかげで食生活が格段に豊かなものになった。
新鮮なアサリの蒸し煮はおいしい
ダナンには海岸沿いに海鮮料理の専門店がある。そこでは生け簀から選んだものをその場で調理して食べさせるだけでなく、新鮮な素材を売ってもいる。その専門店で食べた貝やエビの味が忘れられず、このごろは家内は立派でおいしいエビや貝を買いにわざわざ市バスの終点まで行く。中華風のエビのチリソースがけなどは絶品である。
 ローカル市場や浜辺の海鮮食品店で買い物をするようになった我が家の食生活は一気にレベルアップした。
280円の帽子です
すっかり気に入りました
衣料でも生活感覚が段々ベトナムの人に近づいている。今は衣料品を買うときもよくローカル市場を見る。今日は美しい晴れ間が出た。あまりにすごい天気で暑い。僕は夏には帽子をかぶっていたのでベトナムでも帽子が欲しくなってきた。そこで市場の帽子売場を探す。あった、あった。なかなか明るくてベトナム的だ。値段を見ると57,000ドンである。日本円で280円。大きさは58センチ、僕のサイズである。4つぐらいのデザインから選ぶ。一つ購入した。すぐにかぶって市場を歩く。この手の帽子は洗えないから夏の帽子はすぐに汚れる。だが280円ならいくつ買っても良い。今年は帽子のファッションに凝ろう。
これだけ買って200円
花屋も毎週買い物をする。花は何本ではなく一束で買うことが多い。午後4時頃に市場の花屋さんに行くと200円で20本ぐらいの花を無造作に売っている。日本で買えば2000円ぐらいはしそうだ。
 外国人だからと言って格段に高いとも思わない。だから基本的には値引き交渉はしない。値引き交渉するにはあまりに低価格だ。
 今まで目に入らなかった店や売り場が目に入るようになってきた。途上国の生活は本当に楽しい。

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