2017年6月4日 月曜日
1.朝の散歩
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ディエンビエンフーの街 |
朝5時半頃に起きて市場まで歩く。走る積もりだったが、かなり暑いし、昨日の疲れが抜けていない。結局2キロメートルを歩いたような次第。市場では6時頃だったが、肉売り場を除くとまだ準備中という感じだった。市場は相当の規模だ。
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朝の肉売り場 整然としている |
ホテルの様子も観測する。今回泊まったのはムオンタンホテルというディエンビエンフーでは一番立派なホテルだ。ホテルの前にタヒチにありそうな椰子の葉で葺いたような屋根を持つ建物とプールがある。ガンさんによるとこの建物はベトナムの伝統建築とは何の関係もないようだ。玄関脇には大きな盆栽がおかれている。盆栽はこの国では非常に人気がある。ラダットの「愛の谷」にも盆栽園があったことを思い出す。
市場から帰り、朝食となる。8時半頃に出発ということで、とりあえず家内と二人で7時には食事をとる。朝食はなかなか良い。フォーを作って貰い食べる。そのうちにズン君一家も降りてきて一緒に食事。ナムアイン君が走り回っていたずらをしている。元気な子だ。
2.ベトミン軍の参謀本部
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山村の水田 |
どこに行くのかもよく分からず、車に乗り込み、約40キロの道のり。大変に険しい山道を登っていく。昨日、記念館でベトナム軍は急峻な山を思い軍備や兵糧を人力で運んだと説明し貰ったことを思い出す。ひょっとしてこの大変な山を越えたのかと思いついた。でも不可能だろう。しかし山道を登り切って尾根道を暫くいったところに兵隊たちが大砲を引き上げている大きな記念碑が見えた。
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大砲を運ぶ記念碑 |
この山を登り、そして下ったのである。信じられない。フランス軍がこの山を越えてはベトナム軍が来ないと計算していたというのはその通りだろうと思う。誰がこんな山の、しかも当時は道すらなかったような山を2.5トンもある大砲を人力で運ぶと想像できるだろう。
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タイ族の伝統的な高床 |
沿道はタイ族の住む場所である。尾根を越えると次第に水田が増える。日本の山村風景によく似ている。段々に耕された水田である。それも次第に広い盆地に出て緑の水田が見事に広がっている。懐かしい景色である。家は高床の家である。
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参謀本部の入り口 |
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ジャングルを抜ける道 |
いよいよ目的地に着いたようだ。ここは当時のベトミン軍の参謀本部だった。入り口には駐車場があり、数台のバスや車が停まっており、十軒ほどの土産や食堂がある。ここから階段を上り、細い道をジャングルのなかに入っていく。巨木が茂る中を道は延々と続く。そのうち茅葺き屋根の小屋が見えてくる。ここは通信将校が働いた場で、地下壕も作られている。
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通信将校の勤務場所 |
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通信将校の寝所 |
美しい水田のある農村風景も途中に見える。やがて大きなディエンビエンフーの参謀本部の石碑がある。ここで皆で記念写真を撮る。
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参謀本部の石碑 |
さらに歩いていくと、やがて少し大きな茅葺き屋根の家がある。これがザップ将軍の居所である。なかは2つの大きな部屋があり、ザップ将軍の有名な写真を撮った場所であろうと思う。家内もここで記念撮影。
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ザップ将軍の居室 |
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地下壕 |
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地下壕内部の会議机 |
ザップ将軍の居所の脇に参謀本部の地下壕入り口がある。これは非常に長いトンネルである。途中、作戦本部であったろう長い会議机(竹製)や通信のためのスペースなどがある。
長い地下壕を抜けるとそこが担当者の毎日の引継場所となった小屋がある。ここから先はまだあるのかもしれないが、折り返すことにして、またトンネルを帰る。
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明るい少数民族の観光客 |
3.沿道の様子
トンネルを抜けたところで一休みをしているとたくさんの人たちがにぎやかにやってきた。女性たちは少数民族の服装である。手を振って写真を撮らせてもらう。こうやって撮った写真をあとで眺めるととてもきれいな服である。
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皆で売り込み |
帰りの道を歩くと道のところどころで観光客を相手に物売りがある。家内が頭に巻く伝統的な布を売っている女性に値段を聞いたら、周りの売り子の女性たちが皆集まってきて、自分のものを買わないかと大変な騒ぎになった。これが写真である。ガンさんも手伝って最終的には適当な値段で買ったようだが、まあにぎやかだった。値段を6万ドンに値切ったという。決して殺気だってはいない、別に誰のが売れようと皆まあそれでよいという感じで終わったのでホッとする。
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ウコン |
道の脇にあまり見慣れない植物が植えられている。これは何だろうとガンさんに聞くと「ウコン」だという。これがウコンか。初めて見ました。
家内は古銭を買っている。インドシナ銀行の古い硬貨を売っている。ただ結構偽物もあるようで、家内が買ったものが本物かは分からないが。
4.ホーパンコアン湖
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ディエンビエンフーはこの山の向こう |
参謀本部のあとは、ホーパンコアン湖を訪れた。ここはタイ族とコーム族の村の大きな人工湖である。ここではモーターボートに乗って湖の景観を楽しむことが出来た。大きな吊り橋が掛かっており、その向こうからはディエンビエンフーに向かう方向に急峻な山々が広がっている。これをベトミン軍が越えたのである。
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大砲を運び上げる兵隊の記念碑 |
ホーパンコアン湖のあとはまた山を越えてディエンビエンフーに戻る。途中にベトミン軍が大砲を引き上げている様子が彫刻になっている。この山々がベトナムにとっては非常に大事な場所であることを思い出させる。
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ワイルドピッグの料理1 |
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ワイルドピッグの料理2 |
5.ワイルドピッグの夕食
ホテルに2時頃に戻るとガンさんがホテルで昼食をアレンジしてくれる。この時間はホテル以外はやっていないとのこと。この日はもう疲れたので皆で昼寝をする。夕飯はワイルドピッグの店に行く。ワイルドピッグとはイノシシではなく、ジャングルのなかで飼われた豚のことを言うらしい。自然の餌を食べて育つので健康な肉が食べられるという。いろいろな料理が並ぶ。確かにうまかった。
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