2018年1月12日金曜日

水彩で花を描く


昨年12月には大学が休みになり比較的余裕のある毎日だった。その休みに久し振りに水彩画を描いてみた。実はUdemyに水彩画の講座があり、これを見て触発され、さらにYouTubeに「柴崎春通の水彩チャンネル」というシリーズ動画があることが分かり、これも見た。なるほどと納得するものがあり、久々に描いてみようと思ったのだ。
休みのあいだに何枚かの水彩画を試みた。どの絵も楽しく描いたのだが、特に家内が市場で買ってきたグラジオラス、そして百合の絵は特に楽しかった。
 ベトナムは花が安価である。この花瓶いっぱいのグラジオラスとそのほかの花全部で400円ぐらいである。日本だったらグラジオラスが一本買えるかどうかの値段だろう。大きな百合の花も8本ぐらいの束で他の花も付けて750円にもならない。毎週、家内と市場に行くとこれらの花を買うのが楽しみである。
 今回、描きながら学んだことは、このような絵を描くときにはあまり精緻な素描はしない方がよいということでだ。思い切って自分の印象で描いて良い。また絵の具の混ざることを恐れず、水をたっぷりと活かして描く。絵の具が混ざり流れることがまた独特の色合いを生んでくれる。この数年、実物の模写にこだわって思い切った描き方ができなくなっていたが、今回はYouTubeで学んだように、輪郭線など忘れて大きな色の固まりとして描くようにした。
 このようにおおらかに考えると筆がのびのびとして来る。色が混ざることも当初は怖かったが、水彩絵の具が混じることで、まったく新しい印象が生まれることも発見した。自由に描くことの楽しさは簡単には表現できない。
一つ困ったことがある。こうやって思い切って描いていると絵の具が足りなくなってきた。水彩画の絵の具はあまり減らないのだが、今回は思い切って多くの絵の具を使うのでどんどん減っていく。ベトナムでは絵の具を補充するこもままならない。私は父から教わったWindsor Newtonという英国製の絵の具を使っている。日本ならどこでも買えるような商品なのだが、ベトナムのダナンでは売っていない。まだ通販で買う自信はない。
 スケッチブックも残り8枚しかない。ベトナムではこのような厚手の紙は売っていない。文房具店で買える紙は薄手の子供のお絵かきようである。
 来月、日本に帰る機会に絵の具とスケッチブック、そして筆も購入しておこう。

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