2018年8月2日木曜日

ラオス ルアンプラバン(3)

(3日目)
 家内の腰の調子が悪いこともあり、今日はゆっくりしておこうと言うことで、午前中にブランプラバンの街を車で回るツアーを頼む。これで王宮博物館、4つの寺を回った。王宮博物館は1975年まで王宮として使われていた建物で、今も大事に保存されている。
 特色のあるのは中央の大きな部屋で紅色の壁紙に美しいガラス細工が埋め込まれている。一見幼稚園の壁のようであるが、よく見ると非常に美しい。ガラス細工はラオスの人々である。部屋の説明によればこのガラス細工は当時日本で製造されたガラスとのことである。そういえばタイの王宮のガラスも日本から運ばれたものである。日本のガラスがこのようなところに使われているのは何とも嬉しい限りだ。
 ラオスの政治的な変遷は激しいものがある。中国からの圧力に苦しんだラオス王国はフランスの支援を選択した。しかしそれがラオスの植民地化に結びついていく。ベトナム戦争ではホーチミンルートがラオスのなかを走り、米国からの爆撃を受けることにもなる。
 ルアンプラバンはしかしそんな歴史を忘れさせる平和な静かな街である。もちろん多くの観光客で賑わい、街中がゲストハウスのような街であるが、平和な光に溢れている。
 4つの寺を回った。いずれも今も信仰が生きている寺である。いずれの寺でも本尊の前にひざまづいてお祈りをして思ったのだが、ラオスの大仏は下に座る信者をよく見るように黒い目が目の下を向いていることだ。日本の大仏はいずれも正面をまっすぐに見ており、信者を見ていない。ラオスの仏教は小乗仏教である。これはよく上座仏教と言われる。やはり高い位置に座って我々を見下ろすのが仏さんである。日本は大乗仏教であり、我々と同じ視線で救ってくれると考えていいのだろうか。仏教の本をよく読まねばいけない。
 もう一つ気づいたことがある。それは日本の寺では当たり前の怖い仏さんがないことだ。我々の仏教の理解ではお釈迦さんや他の如来さんを悪魔から守るような四天王などが並んでいるものだが、ここには怖い仏さんはいない。これも面白い相違点である。小乗仏教では地獄や悪魔というものはあるのだろうか?
 午後は家内の腰の養生のためもあり、部屋でゆっくりとしていた。昨日はサロンパスがないかと買いに行ったが、プラスターと説明したら、香港のタイガーバームプラスターが出てきたのでこれを買う。ベトナムにはサロンパスがあるが、ラオスにはない。




0 件のコメント:

コメントを投稿