2018年3月28日水曜日

カントーへの旅(2)チュク・ラム・フン・ナム寺院

2018/3/16
 翌朝、5時過ぎに起きるとホテルを出てスアンカイン市場まで散歩をする。市場の大きさはマンタイぐらいの規模である。朝6時にはフル操業である。市場はダナンと雰囲気は同じだが、売っているものはだいぶ違う。家内の観察では、ニワトリやアヒルを売る店が多い。野菜の種類はダナンの方が豊富であり、海から100キロもあるので、エビやカニ、貝はダナンの方が遙かに豊富である。
 この日はまずタクシーで、Truc Lam Phuong Nam(チュク・ラム・フン・ナム寺院)に向かう。そのあと、コミュニティハウス、そして、センスシックスのショッピングセンターということにした。
  チュク・ラム・フン・ナム寺院は都心から西に向かってホテルから車で30分ほどの緑の田園にある禅のお寺である。大変に立派な寺院だが、創立は2014年とまだ3年しか経っていない。多くの施設には2016年の石碑が立っているので、わずか1年しか経っていないことになる。英語での縁起によるとベトナム軍
の将軍が発起して創建されている。この辺がベトナムの不思議である。
いずれにしても園内には南国の花が咲き乱れており、明るい建物と相まってまるで極楽のような印象がある。これはこの世に実現した桃源かとも思うが、太陽の暑さに判断力が鈍ることもあるのだろうか。
 多くの参拝客が来ているが、多くがベトナム人で外国人は少ないようだ。本殿に向かって右側には立派な半鐘のつるされた鐘楼があり、左側には巨大な太鼓がつるされた塔が対照的に立つ。本殿のなかにはおそらく釈迦如来像が中心にそして左右に象と虎に乗る観音像が配されている。堂内は赤と金を基調に荘厳な雰囲気がある。
 
本殿の裏には羅漢像の拝された回廊がある。寺の出口に足の不自由な物売りがいた。少し施しをしようとしたが、彼は「私はロトを売っている。」と受け取らない。ロトは買ってもしょうがないのでお金を渡すのは諦めた。ベトナムでは乞食が少ないと思う。それぞれに懸命に生きている。そして誇りがあると思う。僕はベトナム人のこういう誇り高さが好きだ。
 寺の外の駐車場には土産物屋がある。なかでも気を引かれたのは木彫の仏像だった。高さ15センチメートルほどの木彫で後背がとても見事な彫りである。値段は240万ドン、けっして高いものではないが、止めることにした。仏像は買ったら捨てるわけにはいかない。ベトナムで一体だけは買って帰りたいと思うのだが、思いつきはよくない。カンナム省にも立派な木彫の伝統がある。そこでもゆっくりと見てみたいと思ったわけだ。
 

カントーへの旅(1) Cloth Streetとカントー橋

2018年3月15日
 飛行機でカントーからダナンに帰る途中である。約1時間半の飛行であり、あっという間に着いてしまう。カントーはダナンから約1千キロメートル離れた街だが、ベトナム国内の旅行は簡単で良い。
ビンパールホテル周りの風景
カントーを訪れた一番の目的はメコンデルタを体験することだった。家内はこれまでメコンデルタを知らないし、僕も2001年に初めて訪れたきりである。今回の訪問はとても楽しみだった。そしてその期待は裏切られなかった。
 ホテルに着いて部屋に荷物を置くとまず街を西から東に向かって歩いた。最初に向かったのは地図に英語でCloth Streetとあった商店街である。伝統的な服屋が並んでいるのかと思いきや、新しいショッピングストリートに生まれ変わりつつある。
Cloth Streetの店

「yoyogi」などという看板を掲げた店もある。2階建ての店が軒を並べているが、一軒一軒はなかなか洒落ている。ここでモダンな喫茶店に入る。ここは茶の専門店であり、家内は大きなスイカやマンゴーを入れたお茶を、僕は「北海道ミルクティー」を飲む。なぜ北海道なのか、よく分からないが、両方とも美味しかった。
カントー橋が遠くに見える
そのあとメコン河の岸辺にある公園に行き、河岸の遊歩道を散策する。メコンの雄大な流れが目の前にある。そして遠くにカントー橋がそびえる。カントー橋は日本とベトナムの協力で出来た大きな橋だが、建設中に崩落事故があり、多くの死者を出した。痛ましい事故だった。しかしこの橋がなければ今のメコンの発展はないだろう。
 午後の強い日差しのなかでとても暑い。さらに東に向かって歩くと林のなかに拡がったカフェなどのある場所に到り、モンタンホテルまで歩いてそこでタクシーに乗ってビンパールホテルに戻る。
ビンパールホテルからの夜景
ビンパールホテルは31階建ての大きなホテルで、この街でおそらく一番の高層ビルであろう。我々の部屋は西側の川を見渡せる部屋であった。このホテルの横にはビンコムのショッピングセンターがある。夕飯はこのビンコムセンターでタイ式のBBQという店に入ったが、ほとんど韓国式の焼肉と変わらない。
 ホテルからの夜景は美しい。

2018年3月11日日曜日

Trung Nguyen Legendの本格コーヒー

 ベトナムの大都市には幾つかのコーヒーチェーンがある。スターバックスももちろんあるが、小生は米国や日本でもスターバックスのコーヒーはまずいと思うので飲まない。
 ダナンには、Hight Land Coffeeが多いが、今日はTrung Nguyen Legendのことを書いておこう。
 Trung Nguyen Coffee (チュン・グエン・コーヒー)はベトナムを代表するコーヒーメーカーで、どこのお土産やコンビニ、そしてローカル市場にも置いてある。
 そのTrung Nguyenのコーヒーショップの高級版がTrung Nguyen Legend だ(と思う)
 先日もダナンの街にあるチュン・グエン・レジェントでベトナムのコーヒーを頼んだ。Cafe Sua Da(カフェ・スア・ダー)である。出てきたのは本当に伝統的なベトナムコーヒーの入れ方で感激した。13年ぐらい前にホーチミンで最初に飲んで驚いたベトナムコーヒーの入れ方そのものである。
 非常にゆっくりしか落ちない。15分ぐらいで落ちた。今回はアイスコーヒーだが、ホットコーヒーでも同じ時間かかる、最後に氷を入れるか、入れないかの違いだけである。
 練乳のねっとりとした甘みと贅沢に使ったコーヒー豆のお陰でとろっとしたうまみがある。
 もしチャンスがあればぜひお試し下さい。ただし30分以上の時間を見ておくことです。



ベトナム人は熱いコーヒーは苦手?

 ベトナムの人は意外に熱い物は苦手である。コーヒーはホットと頼んでも出てくる物は通常は生ぬるい。大学の教員の飲むお茶もやや冷めている。熱帯ではあまり熱い飲み物は好まれないのかもしれない。
ミンマン帝稜のコーヒー店、下のカップはお湯で温めている
ダナンの国際空港にバーガーキングがある。ここでアメリカ人とおぼしき人がコーヒーについてクレームしている。コーヒーが熱くないと文句を言っている。ベトナム人の店員はよく理解できないようだ。少しベトナムに住むとその理由がよく分かるが、旅行者には無理だろう。
 フエのミンマン帝稜の入り口のすぐ脇にある茶店でホットコーヒーを頼んだら、冷めないように熱いお湯の中にカップを入れてコーヒーをいれていた。外国人がよくくる店なんだろう。外国人の癖を良く知っている。




2018年3月10日土曜日

今日の昼は一杯飯屋

 先週の木曜日と金曜日は毎日1時間以上歩いた。これは体に良い。当地ではジョッギングよりも良いかもしれない。幸いダナンには川岸沿いに何キロも歩ける。
 今日の気温は22度である。とても寒く、セーターを着て歩いている。 
 木曜日から家内がいない。母親の調子が悪いとのことで急遽帰国をしている。手元の野菜などもだいぶ減っているので、今日の昼は南市場の手前の一杯飯屋に食べに行った。この店は初めてだが周りでは、この界隈では一番元気に見えた店だった。おいしそうなものを選んだので、立派な内容なので高いかと思ったが2万ドン(100円)である。質を考えるとダナン経済大学の食堂よりも安い。明日の昼もここに行くことにしよう。家内がいない時にはこの食堂は便利である。
そこで面白いことがあった。飲み物なしで食べていたら店のご主人がお茶を持って来てくれた。手真似で「熱いぞ」と言っているらしい。そこで用心して一口飲んでみると日本では少し熱めのお茶という感じである。そこで飲んでいると驚いた顔をする。片言のベトナム語で「私は日本人なので飲めます。」と通じたか、通じなかったか、分からないが説明をする。

米国の空母 カール・ビンセン

 一昨日までダナンには米国の空母「カール・ビンセン」が寄港していた。ベトナムと米国の親密な関係を演出し、東シナ海での中国の動きを牽制するためだろう。
 たまたまダナンのハン川の河口にある大きな橋「チュアン・フック橋」の側から見ることができた。遠くにかすんでいるが、空母であることが分かる。
 一昨日は最後の日だったのだろう。多くの水兵さんがビンコムのショッピングセンターで買い物を楽しんでいた。黒人の兵隊さんや女性の兵隊さんが沢山いたのも米国の軍隊らしい。

ホイアンのレストランの庭

「ホイアンのレストランの庭」
 昨日は一日中絵を描いていた。これは昨年訪れた、ホイアンの川沿いのレストランの庭園には色々な熱帯の植物が植えられており美しい。以前から描きたいと思っていたので写真を見ながら思い出しつつ描いた。
大きなレストランで時に観光客でごった返す、最近はあまり行かなくなった。


テトの花売り



 今年のテト正月は2月16日だった。鉢植えの店は2月15日の夕方まで空いている。2月13日ぐらいから置いてある鉢植えの数がどんどん減っていく。買い物客はバイクで店にやって来る。家族で来て品定めをする人も多い。購入が決まると大きな鉢なので、届けてくれるがこれもバイクで運ぶのがベトナムらしい。小さな鉢はバイクの後ろに簡単な木製の台をしつらえてあり、運転手一人でゆっくりと運転して運ぶ。よく倒れないと驚く。大きなものは二人乗りで後部の人が倒れないように押さえていく。
 一鉢が数千円以上のものなので泥棒もないわけではないだろう。路上の店の脇には一人が寝られるような見張り小屋が置かれ、そこで寝ずの番をするようだ。
 商売はテト前日まで続く。一年間かけて育てた鉢である。ここで売らなければ来年まで無駄になってしまう。買う方も頃合いを見計らって行くようだ。最後の方は値引きも大きくなるのかもしれない。この辺はベトナム語ができないのでよく分からないが。