2017年2月18日土曜日

ダナン経済大学での経営学のセミナー

 先週は、ダナン経済大学で中央大学の高橋由明先生が主催されるセミナーがあった。なかなか面白い発表があったので、簡単にメモをしておこう。
 ダナン経済大学のフン先生はベトナムの上場企業の出資構成についての発表を行った。上場企業のメジャーな株主が国か、企業体か、あるいは個人やファミリーかを分析している。その上で、企業の出資構成が企業の効率的な運営にいかなる影響を与えるかという疑問に答えようとしている。発想は面白い。
 おそらく同様の研究はベトナムではたくさん行われているのだろう。フン先生の発表も、外国人持ち株比率を加えることができれば、会社の効率性や、ガバナンスにどのような影響を与えるか、なども面白い研究ができるだろう。
 今ひとつの発表は、ハノイになる国立経済大学のNguyen Thi Tuyet先生によるベトナムのビール会社の研究である。ベトナムの最大手のビール会社SABECOの研究だが、これもSABECOという会社をしる上では価値のある発表だった。SABECOにおける企業統治のシステムや、その変革を述べている。
 SABECOはベトナムのビールの巨人ともいう会社であり、最近はよく日経紙面を賑わしている。日本企業を含めて多くのビール会社が資本参加を希望しており、政府の株式売却が行われるという記事だ。ただ昨日の発表では必ずしも売却が行われるかは分からないという。
 私自身もベトナムに来てまだ何を研究するのか、自分でも見えないのが実情だが、まあ無理をせず、皆さんの話を聞きながら考えていこう。
 

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