2017年2月15日水曜日

米国の綿生産農家とメキシコ

 今週の月曜日の開発経済学の授業をどうしようか。日曜日の夜、午前2時過ぎに起きてしまい、いろいろと授業のことを考えた。なかなか眠れないので、Wall Street Journaの電子版を読んでいたら、面白い記事がでている。トランプ政権のメキシコ政策による米国木綿農家への影響についてである。
 WSJの記事
 米国からメキシコには大量の木綿が輸出されている。ところがトランプの政策でメキシコからの20%の輸入税が課されると壊滅的な打撃となるという記事である。輸入税で米国の綿生産農家が壊滅的な打撃というのはなぜだろうと興味を持った。
 メキシコは、ベトナム・トルコとならぶ米国の木綿輸出先だそうで、輸出された綿はメキシコでデニムに加工されてジーンズとなり、アメリカに輸出される。もしメキシコからの輸入に課税されると米国の綿農家は大きな輸出先を失うことになる。しかもアメリカの国内のジーンズ加工産業の労働者の20%がメキシコからの不法移民であると言われており、不法移民の追放はダブルでの打撃となる。
 この記事を授業で学生と読んでみようと思った。おそらく30分ぐらいかかるだろう。ちょうど授業で関税と経済への影響を話している。ぴったりの記事である。
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 実際に授業に学生の大きな声で読んでもらいながら講義をした。ベトナムの授業時間は2時間半もあるので、なかなか間が持たない。この方法は結構よいかもしれないと思った。学生の英語力はまだまだであるし、おそらくただ渡すだけでは読まない(あるいは読めない)だろう。
 TAのハー先生もこれはよい方法ですねと言ってくれた。よしこれを他の授業でも利用しよう。

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