このところ研究の方では専らベトナムの国際収支などを研究している。まだなかなかアウトプットには結びつかないが、面白くて仕方がない。さてメモ代わりに。
ベトナムに住んでいるとタイからの製品輸入が多いことに気付く。堀江正人氏の以下のレポートのなかに、タイのASEANにおける工業国としての地位が高まっているという記述があった。自分の実感とも重なる。
堀江正人(2016)「「タイ経済の現状と今後の展望~ 短期的には危機の可能性小だが、中長期的には停滞の懸念もあるタイ経済 ~」、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・ウェブサイト、(accessed on May 3, 2017)
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_160530.pdf
ベトナムに住んでいるとタイからの製品輸入が多いことに気付く。堀江正人氏の以下のレポートのなかに、タイのASEANにおける工業国としての地位が高まっているという記述があった。自分の実感とも重なる。
堀江正人(2016)「「タイ経済の現状と今後の展望~ 短期的には危機の可能性小だが、中長期的には停滞の懸念もあるタイ経済 ~」、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・ウェブサイト、(accessed on May 3, 2017)
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_160530.pdf
堀江氏の記述の一部を以下に引用する。
「2000 年代までは、タイにとって ASEAN 域内最大の輸出相手国はシンガポールであった。シンガポール向け輸出 品目のトップは、2000 年代半ばまではハードディスク関連機器であったが、その後は、石油精製品がトップを占 めている。他方、2000 年代以降になると、シンガポール以外の ASEAN 諸国への輸出が急激に増えている。これは、 AFTA(ASEAN 自由貿易地域)創設に向けた CEPT(共通効果特恵関税)の引下げが 2002 年以降推進されたことを追 い風とするものであった。2002 年以降の ASEAN 域内向け輸出で、特に、マレーシア、インドネシア、ベトナムへ の増加ぶりが目立っている。 マレーシアとインドネシア向けの輸出における最大の品目は自動車部品であり、タイが ASEAN 域内自動車生産 ネットワークのハブとなっていることがうかがえる。他方、ベトナム向け輸出における最大の品目は石油精製品 であり、また、フィリピン向け輸出における最大の品目は乗用車である。こうした状況は、ASEAN の経済統合が 進む中で、工業国としてのタイの位置付けが、域内で不可欠のものとなり、しかも、その存在感がどんどん高まっていることを示すものと言えよう。」(同レポートの15ページ)
同レポートの15~16ページにはタイの対ASEAN貿易についてのグラムが載っており参考になる。これを見るとベトナム向けの輸出は最も高率の伸びを示している。
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