2017年5月22日月曜日

ダラット旅行 その3

今日はダラットの郊外を見られるとのこと。朝は早めに起きて気持ちのよい朝食。心配した天気も非常に良くて結局4日間全部晴れた。ベトナムの天気予報はまったく当たらない。
美しいコーヒー畑が拡がる
今朝の第一番は楽しみにしていたコーヒー農園である。まだ一度もコーヒー農園を訪れたことがなかった。訪問したコーヒー農園はダラットの南にある。できたばかりのような山間の道を抜ける。よくできた道で景色も素晴らしい。ただ切り通しの崖がところどころ浸食されているのが気になる。いずれ崖崩れにならないとよいが。途中素晴らしい景色の場所からこれから行くコーヒー農園のある盆地を眺める。この道のりは20キロほどである。
ロブスタコーヒー
到着したコーヒー農園は周りを広大なコーヒーの畑に囲まれており、前の畑にはヒマワリが栽培されている。コーヒーにはアラビカ、ロブスタ、モカがある。コーヒー園の周りのコーヒーはロブスタが主として植えられている。モカも植えてあったが木が小さい。この時期のコーヒーの実は緑色で小さく、秋になると真っ赤になるらしい。さぞきれいだろう。
ジャコウネコが飼われている
ここには麝香猫が飼われている。チキンとキャベツなどを食べさせる時期とコーヒーマメを食べさせる時期が分かれている。コーヒー豆だけでは体力が落ちてしまうとのこと。我々が行ったときはただ寝ているだけである。
 このあたりはキホ族という少数民族が住んでいる。母系社会とのこと。キホ族はコーヒーや花卉、そして野菜の栽培で今は豊かになっているようだ。コーヒー園の売り子さんもキホ族だった。
キホ族の織り子さん
ジャコウネコのチェリーコーヒー
コーヒー園の2階は見晴らしのよいテラスになっており、ここからは盆地の湖を眺めながら色々なコーヒーを飲める。一番高い麝香猫のモカとチェリー、ロブスタは一杯6万ドン、100グラムを買うと40万ドンになる。麝香猫のモカとチェリーを飲んだが、それぞれに香りの高いおいしいコーヒーだった。ベトナム流のドリップで入れてあるのだが、驚いたのはコーヒーの量である。僕がいつも煎れるコーヒーの倍はある。

パパイヤを摘んで大喜び
コーヒー園のあとは米から作る蒸留酒の店を見る。Happy Waterと呼んでいるとのこと。日本酒と同じであろう。これに鹿の角やそれ以外の物を漬け込んで強壮剤としても売っている。家内はこの家の裏で生まれて初めてパパイヤを摘ませて貰って大喜び。イナゴを食べてみないかと勧められ、おっかなびっくり食べるが結構行ける。
 その次は絹糸の工場を見る。桑の葉を食べる蚕が展示されており、繭から絹糸を紡いで、染色をする過程が見学できる。絹はベトナムの特産品である。 
絹から糸を紡ぐ
次はエレファントフォール(象の滝)である。これはダラット最大の滝であり、昼食はこの滝の上の高台にある食堂で食べる。ベトナムらしい炊いたご飯の上に豚肉や野菜が乗っている。いつもの昼食と基本は同じである。昼食後、滝の脇を降りていくが、降りていく道では滝はなかなか見えない。途中に展望台がある。大きな滝であるが、残念ながら滝壺は見えない。
 滝の途中で面白い生物を見た。最初は木の花かと思ったが、木の幹を動いている。どうも蜘蛛らしい。面白い蜘蛛がいるものだ。
 滝壺のそばまで近づいたのだが、水は多いし、滑りそうだ。若ければ自信があるが、万が一にもここで落ちたら後の観光が滅茶苦茶になってしまう。結局、滝壺は見ないで帰ることにした。それでも十分に滝の雰囲気を楽しんだ。
 昼食を滝の落口の脇の店で食べる。ベトナムでは一般的なご飯の上に肉や野菜を載せたものである。日本では丼だが、ここでは平たい皿にご飯を盛り、その上に具材を載せる。実は大学の昼食も同じである。だから抵抗はない。美味しく食べさせて貰う。
リンアン寺院

 このあと象滝の直ぐ側にあるリンアン寺院(Chùa Linh Ẩn)に向かう。ここは新しい本堂のなかに3体の大きなご本尊が飾られている。3体の左右に千手観音が置かれている。極彩色のきれいな仏像である。両側には金色の観音さんが並んでいる。
 外に出ると巨大な布袋さん(だろう)、昔は中に入れたらしいが今は外から見るだけである。ベトナムの人はこういう大きな像が大好きでダナンにも沢山ある。

このあと 花卉栽培の畑も訪ねた。沢山のバラをつくっている。カーネーションもあったが、値段が下がって取るだけ損なので放ってあるとのこと。このあたりは多くの温室がある。ラダットの花は日本にも輸出されているという。イチゴ詰みもできるというのでイチゴ園にも行ってみる。日本と違って小さなイチゴだが、色はきれいだ。両手に一杯詰む。成功している農家が多いようだ。まことに大きな家が建っており、大きな車が止まっている。グローバリゼーションの成果だろう。
バラ畑にて
大きな家
 ツアーはこれで終わりだ。ホテルまで送ってもらい、ゴックさんとドライバーにお礼を言う。とても楽しい盛り沢山なツアーだった。
 かなり疲れた。どこで食べるかも面倒になり、湖沿いにある「Big C」で夕食会を買うことにした。「Big C」は大型のショッピングセンターでタイ資本の会社であり、ベトナム中に大型ショッピングセンターを持っている。ダラットも何と街の中心の湖の岸辺の地下に大きなショッピングセンターを作っている。ここのスーパーで夕食を買って部屋で食べることにした。チキンのフライの弁当と野菜や果物を買って部屋に帰り、うまい夕食を食う。もう堪えられない味。ゆっくりと眠る。


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