2016年9月16日金曜日

ダナン博物館を訪れる

 今日は金曜日、木曜日の午後の授業が終わるとホッと出来る唯一の日です。土曜日、日曜日は次の授業の準備をしないと間に合わないので、金曜日が一番くつろげる日です。イスラム教のカレンダーになったようですが!
 そこで今朝は、ダナン博物館( Bao Than Da Nang )に行ってみました。だいぶベトナム語には慣れてきてタクシーに乗って何度か、バオタンダナンと叫ぶと分かってくれました。
ダナン博物館正面
ダナン博物館はダナンの産業、特に伝統的な漁業、陶器産業、それからダナンの歴史、またフランス植民地化への抵抗、そしてベトナム戦争のさまざまな戦争の記録、兵器や投下された爆弾などが展示されています。
ダナンの歴史の遺品は古いものは紀元前1000年のSa Huynh Culture(日本ではサーフィン文化と呼んでいるそうです。)のもので、Jade (ひすい、玉)の装飾品などがあります。独特のものでした。
サーフィン文化はベトナムの中南部の文化で、青銅器そして鉄器時代に亘る文化とのこと。ネットでは石井彩子氏の研究を読むことができます。
石井彩子氏の「ベトナム中部鉄器時代サーフィン文化の時間的・空間的枠組の再考」
特に印象に残ったのが、玉(ぎょく)です。Vietnam Heritageのウェブサイトにはホーチミンで発掘された動物の形をした玉が掲載されていますが、これに類似した形の玉が展示されています。
陶器産業では、15から17世紀に最盛期を迎えたChu Dao(チューダオ)陶器が紹介されています。とても品のよい器ですっかり気に入りました。チューダオ陶器については、ベトナム陶磁のウェブサイトに詳しく紹介されています。
ベトナムのフランス統治への抵抗活動は1858年のコーチシナ戦争のコーナーが印象に残りました。フランス・スペイン合同軍がダナン攻略を試み、これを撃退したことが書かれています。ただその後、フエの王朝はダナンの割譲を認めることになるのですが。
それからダナン博物館の前庭には多くの盆栽が置かれており、これもビックリ。なかなか見事な盆栽です。
博物館前庭の盆栽
盆栽を見るとホッとするのは何故

ということですっかり寛いだ時間を過ごしました。他にも紹介したいことは沢山ありますが、またの機会に。

0 件のコメント:

コメントを投稿