2017年2月28日火曜日

A pomelo tree blooms in our garden, and the garden is fragrant with sweet smell. Last year it bore big pomelos. It will bear more fruits this year.
庭のポメロ(ザボン)が花を沢山付けました。庭には甘い香りが漂っています。去年は大きな実がなりました。今年も成りますよう。

去年なった実


2017年2月26日日曜日

ベトナムでの健康法

「ベトナムでの健康法」
 大いに環境の変わるベトナムでの生活はかなり厳しいものがあるのは事実である。いわんや66歳ともなれば無理はできないし、寿命は縮めたくはない。幸いベトナムに来てから6ヶ月、病気らしい病気もなく過ごすことが出来た。自分なりに考えている健康法を書いておこう。
1)よく寝る
静かな環境を整える
健康の秘訣の第一はよく寝ることだろう。静かな部屋を確保することが大事だ。ベトナムは日本と比べて騒音に対する考え方が甘いので、なかなか難しい。
 夏は暑いのでクーラーを入れるが風邪をひかないことだ。逆に冬になると体が暑いのに慣れており23度でも寒く感じる。厚手のパジャマや毛布を持っていないと眠れない。
 大事なことは悩まないことだ。まあ夜に悩んでもなにも進展はしない。翌朝がんばればいいことだと思って寝ることだ。
 蚊に刺されないのも大事なことで、蚊取り線香などをたけるようにしておこう。
2)昼寝
 夜の睡眠だけではなく、昼寝をすることが必要だと思う。僕は夜は6時間半ぐらい寝て朝5時頃に目が覚める。やはりこの時間では睡眠は足りないようだ。そこで昼に眠くなったときは寝てしまう。休日は1時間から1時間半ほど眠る。ベトナム人もよく昼寝をしているようだ。「郷に入っては郷に従え。」だ。
3)水
 飲む水は煮沸した水か、ミネラルウオーターだけである。今のベトナムの水道水の管理ははかなりよくなっているようで、歯磨きなどで口に含むことは問題ない。
 ちなみにベトナムの店ではビールを飲むときでも氷を出してくれる。来越当初は警戒して断っていたが、今ではあまり気にせず、平気で氷を入れて飲んでいる。昔と比べてこの点の衛生度も上がっているように思う。
4)食事
バランスの良い食事を
家内が細心の注意を払ってくれているので、これもあまり心配はない。買い物は近代的なスーパーでも、伝統的な市場でも買い物をしている。新鮮なものを調理してくれている。男の一人暮らしは要注意だ。どうしても外食が増えるし、酒の量も増える。
 大学での昼食など、外での食事は現地の人と同じものを食べている。ベトナムでは生の野菜がたくさん出てくる。これも昔はおっかなびっくり食べていたのだが、今は平気で食べている。まあ信頼のできそうな店を探してそこで食べているのが秘訣だろう。
5)運動
 日本にいたときは一週間に5回、約5キロを走っていた。月に100キロになるが、ダナンは暑くて湿度も高いので、毎日では平均3キロから4キロが限度である。そこで月間の目標を80キロとしている。朝の涼しい時間に4キロぐらい走るが、最近、追加で午後に1キロを走ることも始めた。疲れがでてよく眠れる。
6)マッサージ
ラジオ体操(かんぽ生命)
ここへ来ても毎日朝、公園でラジオ体操をしている。僕は体が堅い。日本にいたときも疲れが溜まって体が曲がると酷いときには手がしびれたりもした。自力でダメなら他力にすがるほかはない。日本では週に一度、近くの整骨院に通っていた。
 今月、特別講義を二週間連続でやったところ、体中が緊張してしまい眠れなくなってしまった。そこでSPAでのマッサージに行ったが、マッサージ中に眠り込んでしまうほど気持ちよかった。家内からもこれからも行くように言われている。1間半で2千円ほどである。健康のためには安い投資である。ちなみに1時間から1時間半で2000円ぐらいと思っておけばよいだろう。僕の行った店は必要なかったが、チップを要求されると10万ドン(5百円)ぐらいでよいだろう。
7)予防注射
 短期滞在なら必要ないだろうが2年間の滞在となると予防注射をしておきたい。ベトナムに来る前に6種類の予防注射をしてきた。4回、病院にいかねばならないので大変だがやっておくにしくはない。遅くとも半年前には準備をはじめておくこと。なお金がかかるのはやむを得ない。
8)旅行保険
 年に10ヶ月は海外にいることになるので、海外旅行保険は十分にかけている。かなりの出費となるがやむをえない。
9)人間ドック
 出発前に人間ドックを受けている。二人とも大きな問題はなかった。1年後、もう一度受けることにしている。もし非常に悪いことが出れば、すっぱり日本に帰るつもりである。
10)歯医者
 歯医者も検診を受けたが、6ヶ月目に奥歯が大きく裂けてしまった。歳をとるとどうにもならないことだ。ベトナムでの治療も考えたが、旅行保険の保険範囲を超えているので、日本に帰り、治療をすることにした。
 

寶台山寺とダナンの海鮮料理

 一応、昨日、開発経済学の問題を作ってみた。土曜日は休みの日と決めているので、仕事はしない。
 朝から12番のバスに乗って終点の浜辺まで行ってみた。すてきな一帯である。バス停は海外沿いの道路にある。バスを降りると広々とした砂浜が広がっており、漁船がたくさん並び、その向こうにはリンフー寺院の観音さんも見える。波打ち際まで行って海を満喫する。浜辺にはダナンの浜辺でよく見る、丸い形をした漁のための「かご船」がおいてある。かご船は私が勝手に名前を付けているのだが、竹で出来た大きなカゴに漆のような塗料を塗って防水し、海岸などでの漁に使う船である。佐渡島のタライ船を思い出させる。
広い海岸沿いの道路を挟んで寶台山寺というお寺がある。
 ここは本当によく整備されたお寺で観光資源としても立派なものだと思うが、どこの案内書にも載っていない。自由に入ることができる。ただし本堂に入るときは必ず靴を脱がなければいけない。
 建物の外側は美しく装飾されているが、華やかな色彩にあふれており、なるほど天国はこういう色彩なのだろうなと妙に納得する。仏典の浄土教を読んだことがあるが、天国には宝石で出来た花が咲き乱れ、何の悩みもないという繰り返しだったような記憶がある。この装飾は確かに仏典の教えに近いようにも思われる。日本の寺院は古色蒼然として神秘的な雰囲気の漂うものだが、東南アジアの寺院の多くは逆に多様な色彩で飾られている。
 掃除がよく行き届いた庭には多くの彫像がたくさん並べられている。ベトナム流のパゴダや、三蔵法師と孫悟空たちもいる。ゆっくりと静かな境内の雰囲気を楽しんだ。
 共産主義のもとでは宗教が禁止されたと聞いていたが、ベトナム社会では結局のところ、国民の宗教心を奪うことは出来なかったのだろう。このほかにも多くの立派な寺院をダナンでは見ることができる。いずれも新しいが、多くの国民の指示を今も受けているということだろう。
 寺の横にベトナム流の海鮮料理屋が並んでいる。家内が売っている貝を見たいというので入ってみたが、あまりに活きがよいので、その場で食べたくなってしまった。11時半と少し早いがすでに食べている家族連れもいる。よし食べよう。
ダナンの海岸沿いの海鮮料理屋では、店の前に並べられた生け簀に入れられた貝やエビ、シャコなどを自分で選ぶ。それを計ってもらった上で先に金を払って、店の奥で焼いたり茹でてもらったものを食べるのが普通である。
 立派なバイ貝があり、これを6つ。蛤を4こ。カニを2匹。そしてイカを頼む。全部で調理費を含めて75万ドン(約3700円)、バイ貝とカニが高くてそれぞれ20万ドン弱する。バイ貝はレモングラスで煮たものが出てきた。蛤はニンニクで味付けし焼いたもの。カニは茹でてあり、イカは焼いてある。調理費は茹でるのが各品ごとに2万ドン、焼きものが3万ドンと明瞭会計だ。
 昼ではあったが、これだけのごちそうであればビールを飲みたくなる。ダナンのビールであるラルービールを2本頼む。
 料理はゆっくりと出てくる。いやどれも旨くて驚きながら、もう一本ビールを追加注文する。 
 十分に満喫して、さて帰ろうということでビール代を払った。家内がエビを買って帰りたいということでまた生け簀を覗いて、車エビを10匹ほしいと注文する。それほど大きく見えなかったが、実際に取り出すとかなりの大型、しかも天然物である。これで30万ドン(1500円)。家内に言わせると日本で買えば、おそらく6000円から8000円はするだろうという。(このエビは夕飯にエビのチリソース煮になった。家内の料理だが、新鮮な材料のおかげで絶品だった。)
 帰りも12番のバスである。ゴークエン通りの440番で降りればよいのでその住所を言うと分かってくれた。大変に元気な女性の車掌さんで片言の英語をしゃべってくれる。
 遠足気分でバスに乗ること10分。我が家の側の停留所で降りる。まことに楽しい遠足だった。

2017年2月25日土曜日

「これからのベトナムビジネス」と不動産投資

 「これからのベトナムビジネス」(実践わくわく経営チーム、東方通信社)を読んだ。ベトナムとカンボジアに進出している会計事務所I-GLOCALが中心となりとりまとめている。この事務所は早くからベトナムに進出しており、さすがによく書かれている。ベトナムに進出を考えている企業のための本ではあるが、ビジネスに限らず、ベトナムを知りたい人にはよい本だと思う。ぜひお勧めしたい。
 本の後半はホーチミンで住宅地開発を行う東急電鉄やインターネット宣伝会社の責任者のインタービュー記事もあり、実際にベトナムで活動する企業の考え方も知ることができる。東急ではパートナー企業との「最高のまち」を作ることを目指すことで合意し、ホーチミンでプロジェクトを進めている。東急の方のインタービューのなかではベトナムで仕事をすることの難しさを感じる。
 たとえばベトナムのアパートの外壁の仕上げは日本では複数回に分けて幾重にも塗り重ねるが、こちらでは一重で済ますという。もちろん東急はパートナーを説得し、しっかりとした仕上げにされているたいした物だ。
 というのは、半年ダナンに住みながら、この国の不動産の建て方に不安を覚えることが多かったので、この一節を読みながらなるほどと思った訳だ。
 私は昨年の8月から12月までダナンを代表する超高層マンションに住んでいた。眺めもよく快適な生活ではあったが、こちらの建物は長持ちしないと感じることが多かった。たとえば水回りはきわめて脆弱な感じがする。窓枠は華奢であり、大雨のあとは廊下に水がたまっているときもあった。建物のなかの配水管なども本当に長持ちするのか、心配なことが多かった。
 昨年の12月からは一戸建ちの住宅に引越をした。この住宅地の環境は申し分ない。中央広場では色々な花が咲く地上の楽園のような環境である。ただ住宅の壁にはところどころヒビがある。私は建築にはまったくのズブの素人だが、ベトナムの建物を見ていると基礎の作り方がきわめて脆弱という印象がある、そのため建物の構造に狂いが生じ、ヒビができるのだろう。
 もちろん東急のような立派な会社が責任を持って建てるような建物であればその心配はないだろうが、一般にはベトナムに家やマンションを買うならば、その寿命はきわめて短いと考える方がよいように思われる。企業経営を行う以上、当然にそのようなことも必要になるだろうが、半年ダナンに住んだ経験では、異国での不動産投資はやはり相当に怖いものだなと思う。偽らざる実感である。

2017年2月22日水曜日

機能しないベトナムの郵便制度

 ベトナムに住み始めて半年が経った。いまでも毎日が驚きの連続と言って良い。そのなかでも驚いたことの一つを書こう。それはベトナムの郵便のことだ。
 ベトナムには郵便制度はあるが、とても機能しているようには見えない。これは本当にショックである。日本では郵便が着かないことは考えられなかった。アメリカでは郵便で小切手を送っていた。ドイツでは1970年代に全国どこでも1日で着くと言われて驚いた。そんな先進国の郵便になれた人間にはベトナムでの生活での驚きは郵便物をほとんど見ない、あるいは郵便物が届かないことだ。半年間で受け取った郵便物は大学に来た一通の年賀状のみと言って良い。日本の友達がわざわざ送ってくれたのだが、それ以外は大学でも我が家でも一通も受け取らなかった。日本であれば自分で支払うようなインターネットや電気代の請求書や通知はかならず郵便でくるだろう。ところがここでは一切そういうものが郵便では来ないのだ。
 ちょっとした書類を送るのも大変である。私の住んでいる一軒家は安全管理の行き届いた通用門が一つしかない団地にある。この団地はダナンの喧噪とは隔離された世界だ。美しい公園が団地の真ん中にあり、街路樹や芝生の手入れも行き届いている。そのために半年ごとに管理費を払うことになっている。ただし契約で管理費は家主が払うことになっている。この管理費の請求書がある日、我が家の門の間に挟んであった。そこでこの請求書を家主に渡さねばならない。日本であれば封書に入れてポストに入れれば終わりである。
 ところがダナンではそうはいかない。郵便を出そうにも郵便局までは1キロある。郵便ポストも郵便局以外にはどこにもない。また仮に出せたとして郵便が届く自信がない。もしこの書類がなくなると面倒である。そこで大学の国際部のランさんに相談をすると、「郵便はだめです、団地の管理事務所に預けなさい、その上で家主に連絡をすれば、家主が取りに来てくれる。」という。そこで早速事務所に預けに行った。趣旨が分からないと困るので、Google翻訳でベトナム語で「家主さんが後で取りに来るので預かってください」と書いて持って行き、預かってもらった。
 この例でも分かるように郵便が信用できず、利用できない。書類は自分で届けるしかない。あるいはそれなりの金額を支払って宅配便を使うしかない。
 これは本当に悲しいことである。
 こちらの街角には時々郵便局がある。また空港へ行く道には立派な郵便局の本局のような建物も建っている。であるが、人々は郵便を信頼していない。もう一つ奇異に感じるのは、郵便ポストがないのである。日本であれば街のところどころに郵便ポストがあり、一日に何回か回収してくれている。ところがダナンには郵便ポストがほとんどないのだ。あっても郵便局の前にポツッと立っているのみで、人々の利用もほとんどない。
 だれも利用しないのは信頼がないからだろう。だからこちらでは銀行などに住所登録をしてもほとんど意味がない。なにも送ってこないのだから当然かもしれない。私も一度引っ越したので、ヴィエトコム銀行に住所変更の手続きに行ったのだが、窓口の責任者が「本当に変えるのですか?」と念を押す。あまりやりたくないようだったが、私はお願いしますと強く言って頼んだ。
 郵便が信頼できないとすれば連絡はどうするのだろう。これはスマホとE-mailということになる。たとえばヴィエトコン銀行のATMでお金を下ろすと、早速お金を下ろしたという通知がスマホにメッセージで入る。SNSはよく使われている。
 また書類の送付は書類をスマホの写真で撮ってメールに添付したりする。人々は郵便の信頼できない世界での生き方を学んでいる。
 日本では明治時代に前島密が郵便制度を確立した。ベトナムでは郵便制度の確立の前に、インターネットなど他のコミュニケーション手段が導入され幅広く利用されるようになった。このため逆に郵便制度がますます利用されなくなった。一種の経路依存性がここでは働いているように考えられる。
 しかしどう考えても非合理である。郵便はやはり社会の絶対的に必要なインフラだと思うのだが、ベトナムでは異なるようだ。一般論として、郵便による現物の書類の送付は必要だろう。心のこもったメッセージカードも郵便が前提で送れるように思う。日本の郵便の一通の値段はしかも安い。これを全部宅配でやっていたらそのコストは大変である。
 郵便は経済発展のための前提条件と思っていた。今は何とかなっているが、本当にデジタルだけでやっていけるのだろうかと首を傾げる毎日である。

2017年2月18日土曜日

ダナン経済大学での経営学のセミナー

 先週は、ダナン経済大学で中央大学の高橋由明先生が主催されるセミナーがあった。なかなか面白い発表があったので、簡単にメモをしておこう。
 ダナン経済大学のフン先生はベトナムの上場企業の出資構成についての発表を行った。上場企業のメジャーな株主が国か、企業体か、あるいは個人やファミリーかを分析している。その上で、企業の出資構成が企業の効率的な運営にいかなる影響を与えるかという疑問に答えようとしている。発想は面白い。
 おそらく同様の研究はベトナムではたくさん行われているのだろう。フン先生の発表も、外国人持ち株比率を加えることができれば、会社の効率性や、ガバナンスにどのような影響を与えるか、なども面白い研究ができるだろう。
 今ひとつの発表は、ハノイになる国立経済大学のNguyen Thi Tuyet先生によるベトナムのビール会社の研究である。ベトナムの最大手のビール会社SABECOの研究だが、これもSABECOという会社をしる上では価値のある発表だった。SABECOにおける企業統治のシステムや、その変革を述べている。
 SABECOはベトナムのビールの巨人ともいう会社であり、最近はよく日経紙面を賑わしている。日本企業を含めて多くのビール会社が資本参加を希望しており、政府の株式売却が行われるという記事だ。ただ昨日の発表では必ずしも売却が行われるかは分からないという。
 私自身もベトナムに来てまだ何を研究するのか、自分でも見えないのが実情だが、まあ無理をせず、皆さんの話を聞きながら考えていこう。
 

ダナンの市バスで一周に挑戦

ダナンの市バスでダナン一周に挑戦しました。多少のハップニングはありましたが、とても快適な経験でした。ダナンにはDanaBusというサービスがあり、昨年の暮れからサービスを開始しています。これは世界銀行の支援を得たプロジェクトのようです。
DanaBusを使うには地図がないと難しいのですが、我々はたまたま最初に乗ったバスの車掌さんが大きな地図をくれたので、これを頼りにこれまでも乗ってきましたが、今回の旅もそれが大いに役立ちました。
ダナンには昔から走っている古いバスもあるのですが、これは主としてホイアンなどに行く中距離路線で、ダナン市のなかを走っている、日本人的には市バスは5番、7番、8番、11番、12番ということになります。
8番の終点Ben Xe Tho Quangの様子、
駅と言うが何もないので驚き
我が家はダナン市の東の方のSon TraのNgo Guyenという大きな通りに面した住宅地にあるのですが、ここの前に停留所があり、そこから8番のバスに乗りました。そして北に向かい、Ben Xe Tho Quangという終点で降りて、次の12番のバスを待ちました。12番のバスはBen Xe Xuan Dieuという終点でおります。Ben Xe Xuan Dieuにはバスが10台以上も止まれるスペースと事務所や待合があり、ここからは多くのバスが出ています。5,7,11, 12番のどれでも市の中心に行けるのですが、我々は11番に乗りました。
 ちなみにバスの乗車料は5千ドン(約25円)でどこまで乗っても同じです。乗車すると車掌が来て、どこまで行くのか、聞かれますので、あらかじめ行きたい場所は確認しておく必要があります。おそらくサービスを始めて間もなく、間違えて乗車するベトナム人の人も多いので確認をしているのだと思います。運転手も車掌もだいたい皆陽気で親切ですが、英語はできません。自分の行きたいところを書いておき、あとは身振り手振りになるだろうと思います。これもまた楽しいことであります。
 11番のバスは街のなかを走り、我々は繁華街のLe Duan通りで一度降りてお茶をして、それからまた同じ11番に乗りました。バス停の表示があって、バスの路線ナンバーも書いてあります。
 11番の終点は街の南のLotte Martです。ここで通りの反対側の8番のバス停に行って、8番でまた我が家に戻るのですが、なんと道の真ん中の分離帯に高い分離壁があって反対側にはすぐには行けず、300メートルほど西に歩いて壁のないところで反対側に渡り、また300メートル東に歩くハップニングがありました。
 8番に乗って、途中、gochipanという栃木県からこちらに進出しているパン屋にも立ち寄って食パンをたくさん買い、また8番で我が家に帰りました。
 ダナンに来てからこれまで、タクシーでの移動にすべてを頼っていたのですが、やはりバスでの移動にはなぜか開放感があります。なぜでしょうか。家内もバスが大好きで、しばらくはダナン路線バスの旅を続けることができそうです。

2017年2月17日金曜日

トゥイ先生の国際金融クラスでの授業

 グエン・ティ・トゥイ先生の国際金融のクラスでの2コマの講義を終えました。このクラスで教えるのはとても楽しくまた次の機会を楽しみにしています。学生たちは快活で活発です。
 今回の授業では外国為替市場と企業の為替リスク管理の話をしました。最後は、トヨタ自動車の為替レートの変動による営業利益への変動を同社の資料に基づいて説明しました。学生諸君にはよく分かってもらったのではないかと思います。
 授業の最後に皆で写真を撮りました。


中央大学の高橋由明先生の名誉教授授与式


ダナン大学で、中央大学の高橋由明先生の名誉教授授与式が開催されました。ダナン大学のナム学長から先生に賞状と記念品が贈られました。また併せて高橋先生の作られた奨学金の授与式も開催され、5人の学生に奨学金が授与されました。大変に素晴らしい一日でした。




高橋先生は2000年に初めてダナンを訪問され、その後、ダナン経済大学を幾度となく訪問、滞在され、教育・研究両面で大きな貢献をされています。また図書館には蔵書を寄贈されて高橋文庫が設置されています。 
私も2年間の日越学長会議の時にダナンで先生にお目にかかっているとフン先生に言われて思い出しました。長年のご貢献、ご苦労様です

2017年2月15日水曜日

米国の綿生産農家とメキシコ

 今週の月曜日の開発経済学の授業をどうしようか。日曜日の夜、午前2時過ぎに起きてしまい、いろいろと授業のことを考えた。なかなか眠れないので、Wall Street Journaの電子版を読んでいたら、面白い記事がでている。トランプ政権のメキシコ政策による米国木綿農家への影響についてである。
 WSJの記事
 米国からメキシコには大量の木綿が輸出されている。ところがトランプの政策でメキシコからの20%の輸入税が課されると壊滅的な打撃となるという記事である。輸入税で米国の綿生産農家が壊滅的な打撃というのはなぜだろうと興味を持った。
 メキシコは、ベトナム・トルコとならぶ米国の木綿輸出先だそうで、輸出された綿はメキシコでデニムに加工されてジーンズとなり、アメリカに輸出される。もしメキシコからの輸入に課税されると米国の綿農家は大きな輸出先を失うことになる。しかもアメリカの国内のジーンズ加工産業の労働者の20%がメキシコからの不法移民であると言われており、不法移民の追放はダブルでの打撃となる。
 この記事を授業で学生と読んでみようと思った。おそらく30分ぐらいかかるだろう。ちょうど授業で関税と経済への影響を話している。ぴったりの記事である。
ーー
 実際に授業に学生の大きな声で読んでもらいながら講義をした。ベトナムの授業時間は2時間半もあるので、なかなか間が持たない。この方法は結構よいかもしれないと思った。学生の英語力はまだまだであるし、おそらくただ渡すだけでは読まない(あるいは読めない)だろう。
 TAのハー先生もこれはよい方法ですねと言ってくれた。よしこれを他の授業でも利用しよう。

Phuc Myでの魚料理

Yesterday we had lunch for welcoming Professor Takahashi of Chuo University at Phuc My. The restaurant is the best sea food restaurant in Danang. The fish we ate was so long and delicious. However, my tooth broke while I ate the fish. I am now at a loss.
フク・ミー・レストランで中央大学の高橋先生と昼食会、このレストランは海鮮料理でダナンで一番おいしいと思う。この魚がめちゃくちゃおいしかったが、食べてる間に私の奥歯が割れてしまった。困ったな!(この魚の名前はヤガラというらしい。)

ベトナムの旧正月の過ごし方 その2

 私どもは正月の2日目になる日にダナン大学のナム学長のお宅を訪ねて新年の挨拶をした。お酒を飲んで、ベトナムのハムやナッツを摘む。
 新年には皆で集まって様々な料理を食べるが、ナム学長のお宅に数日後に呼ばれた時に食べた物は忘れられないほど美味しかった。ナム学長のお母さんが作ってくれた故郷のカンナム省の料理だそうで、これまで食べた料理のなかで最も美味しい料理だった。カンナム省はダナンの南隣の省である。
 
 新年の挨拶は、チュク・ムン・ナム・モイという。文字通り、謹賀新年である。チュクムンがオメデトウ、ナム・モイが新年である。
 新年にはお年玉を用意する。子供に
は5千ドンから1万ドン。面白いのは普段世話になっている人にもあげることがある。我々は普段世話になっている運転士に20万ドン、庭師に10万ドン、研究室の掃除をしてくれている人にも10万ドンを渡した。お年玉は赤いお年玉袋に入れるが、これは年末になると色々なところで売り出されているのですぐにわかる。
 新年には先祖の墓参りをするのが普通らしい。初詣もするようだ。我々は墓参りは無理なので、ダナンのお寺を二つ回った。
 ベトナムでは国民の祝日に国旗を立てることが義務づけられているそうだ。一軒家は特に注意をせねばならないと聞いていたので、国際部の担当のランさんに調達してもらったのだが、我が家の周りにはほとんど立てておらず、我が家だけが立てるのも気が引けて結局お蔵入りしてしまった。
 ただ街の多くに両側にズラッと国旗を立てている通りもあり、これは本当にその場所によるようだ。
  大学はほぼ2週間授業がなくなる。かなりの学生が地方の自宅に帰るようだ。学事歴では2月6日(月)に始まる。僕の授業も2月6日からだったので皆が来るだろうかと心配していたが、実際にはほとんどの学生が来てくれた。

ベトナムの旧正月の過ごし方 その1

 ベトナムの旧正月も終わって先週の末ぐらいから漸く社会が回り始めたような気がする。来年のこともある、自分の日記から今年の様子を書いておこう。

 ベトナムの旧正月を初めて今年は過ごした。1月の後半には忘年会が開かれる。我々も大学で忘年会があったが、1月に忘年会というのも変な気持ちがする。
 12月の終わり頃からはどこのショッピングセンターも買い物客で賑わう。旧正月はベトナム人にとってもっとも大事な行事だというのがよく分かる。この買い物はしっかりやっておかないといけない。というのは旧正月になると店が閉まってしまうからだ。
 今年は1月28日が元旦で2月1日までが休日だが、実際には2月6日(月)の週も前半はほとんどの店が閉まっていた。
 正月前には日本の門松の代わりに黄色の菊の大きな鉢を置く家も多く、さらに豪華に実がたわわになった橘と黄色い梅のようなホアマイ(Hoa Mai)の木がたくさん置かれている。これはダナンなのでホアマイだが、ハノイではホアマイの代わりに桃を置くと学生たちから聞いた。
 最初に書いたが、ベトナムではお店が見事に閉まってしまう。たとえばヴィンコム・ショッピングセンターは28日から1日まで閉まっている。2日に行ってみたが、商品が揃っていなかった。ベトナム全体が寝ているようで結局数日は商品が足りない。特に生鮮食料品は補充が遅くなるので、1月27日までに買っておかないといけない。
 ベトナムでは正月に向けて家庭の主婦は忙しくなるようだ。正月料理の一つにベトナム風のちまきがある。バインテット(丸い)、バインチュン(四角)はもち米と豆、豚肉で蒸して作る。これも大変においしい。最初の3日間は室温において、その後は冷蔵庫に入れて保存すると正月から10日ほどはとっておける。そして食べるときは焼いて食べたりもする。
 

2017年2月7日火曜日

Vietcom BankのATMカード

 昨日から授業が再開した。テト休暇明けで、ようやく街も平常の雰囲気に戻ってきたようだ。今週は大変に忙しい。今朝はVietcom Bankに行ってキャッシュカードを受け取ってきた。口座の開設やその他の手続きは以下のページに詳しく説明されている。
 窓口でカードを受け取り、その上でATMに行って指図のとおり、暗証番号の変更を行った。そのあと直ぐに引き出そうとしたら途中までは行くのだが、最後にお金が出てこず、カードが返却されてします。時間もなかったので、諦めて午後5時過ぎにもう一度試したら、無事お金を下ろせた。よく分からないが、若干時間をおく必要があるのかもしれない。
 明日から大事なお客さんが来てホイアンの案内もするので、お金が下ろせなかったらどうしようと思ったりもしたが、これで一安心。