2018年4月8日日曜日

カントーへの旅(6)セオクイットの森

 カカオ農園から水路沿いを散策して、セオクイットの森に到着する。ここはメコンデルタのベトナム戦争の戦跡であるが、同時にデルタの自然を観察できる場所でもある。
 森の入り口には沢山の小学生の団体が見られた。学校の遠足だろう。入り口から数百メートル先から小道に入る。ここからはベトナム戦争の時にベトナム軍が米国軍の爆撃に耐えながら戦った場所が保存されている。バナナの葉で葺いた簡単な小屋や、一人の小柄なベトナム人しか隠れられないような避難のための穴、そして地下壕などである。ベトナム軍の旧跡以上に目を引くのが水路沿いの自然である。さまざまな熱帯の植物がぎっしりと生えている。今まで見たことのない自然である。この道を長く歩いた後、今度は船でこの水路を巡ることができる。本当の小舟で少し揺れたら水が入りそうだ。これを小柄な女性が器用に操る。途中でお決まりの記念撮影がある。出来上がった写真は誠に上手で値段は35千ドン(百七十円)である。文句はない。
たっぷりと森を楽しんだ後、蓮池のそばでベトナム料理。そのあとはフラワーパークに向かう。ここは花卉農家の集まった場所で多くの鉢物が生産されている。いかんせん暑い。かなり歩いた後、レモンジュースを飲む。うまかった。
 車や食事をしながらオランダ人夫妻との会話も弾んだ。奥さんが注文で指輪などの宝飾品を作っている。旦那はその手伝いをしながら高級住宅建築の資材調達を生業にしている。自由な生活を重んじる魅力的な人たちだった。
 ツアーの最後は米粉で作ったベトナム流のマフィンを野菜で包み食べる軽食だった。もちろん十分に夕食になるのだが、時間が午後4時頃でやや早かった。とても美味しいが、適量で止めておく。そしてホテルまで送って貰う。部屋に帰って窓からの夕暮れをスケッチする。みち江はビンマートで明日に我が家に帰ってからの食材を買うとのこと。
 夕食はビンコムの4階のベトナム鍋にした。これもうまいが野菜がやや足りない。まあでも2回目の夕食のようなものだ。部屋に帰って窓からの夕暮れをスケッチする。これで寝よう。おやすみなさい。

 

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