2018年4月14日土曜日

フエへの鉄道旅行(2) フエのファン・ボイ・チャウ記念館

 フエの駅は歴史を感じさせる建物である。多くの人がここで降りる。ダナンと同じで駅のなかにたくさんの売店が並んでいる。乗客のなかには停車中に食べ物やみやげを買う人もいる。これだけ多くの商店が成り立つことが不思議である。

 駅を降りるとホテルまで歩く。今回のホテルは駅から200メートルほどの川沿いのル・レジデンス・ホテルである。値段は高かったが、駅から近いので選んだのだ。立派な玄関を入ると、すばらしく落ち着いたラウンジとレセプションデスクがある。Ngocさんという女性がおり、きれいな英語で対応してくれる。なんとこのホテルは昨年の天皇陛下のベトナム訪問の際に泊まられたホテルということだ。我々の部屋は陛下の泊まられた部屋のテラスを見上げることが出来る部屋である。あのテラスからの眺めはさぞかし良かったろう。

 Ngocさんにフエの訪問も数回になるので、これまで回っていない場所に行きたいと説明し、家内の事前調査と併せて本日の日程を決める。そのあとホテルのレストランで昼食をとる。

 まずファンボイチャウの記念館まで歩くことにする。地図ではすぐに見えたが歩くとかなりある。30分以上歩いてようやく到着。ファンボイチャウはこのフエで幽閉されていたベトナム独立の志士である。ベトナム独立のために日本に渡航し、ベトナムの青年を日本に渡航させる東遊運動を起こした。日本の多くの人と交流があったが、結局しかし日本政府がフランス政府の働きかけに応じたことで退去させられ、中国でベトナム独立運動を続けたが、1925年に上海で逮捕されフエで幽閉されて一生を終えた。

 
この記念館にはファンボイチャウの幽閉されていた建物が再現されており、とても粗末な建物である。彼の墓も庭の真ん中にある。敷地内の博物館は残念ながら閉まっていた。学校の遠足のあるようなとき以外は閉まっているようだ。

 

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