ハン川には美しい橋が架かる |
ハン川は大きな川である。感覚的には大阪淀屋橋付近のようである。そこに観光船が上り下りし、あるいは漁船が錨を休めている。美しい景観である。夜はネオン、観覧車と橋のライトアップが美しい。
乾期のハン川の水は青い |
3月から9月頃までの乾期にはハン川の水の色はやや青みががった土色だ。10月以降の雨期になると一晩で100ミリ近い雨が降ることがある。するとハン川の色は濁った土色一色になる。大量の土砂が上流から流されてくるのだ。
先日、クボタ(株)のウェブサイトを見ていたら、Kubota Urbanという情報誌のページがあり、農業などに関係ある地学などの研究資料を見つけた。この雑誌は今は刊行されていないようだが、そこに東南アジアの地形と気候についていくつかの研究報告があった。そのなかになるほどと納得させられる記事があった。
「東南アジアの地形・地質ー大陸棚を中心に」という東南アジア研究所におられた高谷好一先生の寄稿であるが、そこに熱帯雨林気候と熱帯モンスーン気候の差が述べられている。
16年11月のハン川、雨期が遅かったが、すでに濁っています |
熱帯モンスーンでは乾期と雨期がある。これは熱帯収束帯が季節により北上したり、南下するために起こるが、乾期にはほとんど雨が降らず、逆に雨期には大量の雨が降り続く。このため大量の土砂が川に流れ込む。熱帯モンスーン気候では川は土色である。これは大量の土砂が流れ込むためである。
ハン川の色にも学ぶことがある。また一つ新しいことを学んだ。
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