2017年8月28日月曜日

朝のパパイヤとコーヒー

 朝のジョッギングを終えて飲むコーヒーとパパイヤの旨いこと。









至福の時とはこのことか。
今月はあと10キロメートル走ると100キロメートル走ることになります。残り3日を頑張ろう。

2017年8月27日日曜日

Southeast ASIA past and present

 昨日からASEANの歴史の本を読み始めている。「Southeast ASIA past and present」という本で、著者は D.R. SarDesai, University of California Los Angelesである。
 なかなかおもしろい。特に著者がインド人の学者であるだけにインドからのASEANに対する見方が強くでているように思う。Kindleで657円という価格もありがたい。
 この本の最初の章を読んでいるが、紀元前からのASEANへの民族の移動、そしてインド、中国の文化の影響などが記されている。
 ASEANの紀元前には南からのオーストロネシア語族と北からのモンゴロイドが共存する世界だったようだ。紀元前3世紀頃からは中国の統一が進むに連れて多くの民族がチベットや雲南から南に移動して来た。これらはタイ族、ビルマ族など様々な民族があり、これらの民族はそれぞれに国を作り、あるいは少数民族として今も各地に分散している。
 ベトナム人の起源は中国の広東省および広西チワン族自治区にいたオーストロネシア語族とモンゴロイドの混血と考えられている。そこで言語やアメニズムもこれらの要素が混じっているということらしい。
 ASEANにはインドと中国文化が大きな影響を与えたが、特にインドの影響は強いものがある。ミャンマー、タイ、マラヤ、インドネシアなどの国々はインド文化の影響を強く受けている。インドは文化的な影響は濃かったものの政治的な興味はなくそれもインド文化が浸透した理由の一つという。インド文化はインドの支配階層であるブラーマンがインドシナの各地の王宮に入り、宗教的な儀式や行政のアドバイスをしてインド文化の普及に寄与したという説明がある。 
 なるほどと思った。タイの王宮やアンコールワットを訪れると必ず見るものがラーマーヤナの壁画である。
 ベトナムはこのなかで唯一中国の文化圏にある国である。ベトナムとラオスのあいだにはアンナン山脈があり、歴史的にもインド文化圏と中国文化圏を分けることになったようだ。

ダナンで人気の日本ブランド

 ダナンのスーパーなどを見ていると日本ブランドがかなり売られているのに気付く。もちろん、感覚的には米国やドイツ、フランス、そして韓国のブランドも強いのだが、そのなかで健闘していると思われる日本ブランドを書き出してみよう。(バイク、車、電気製品はとりあえず省略。)
これらの会社は今後のASEANの消費需要に応えられる会社として株式投資の対象として面白いのではないかと思っている。

(食料品)
・味の素 ・ヤクルト ・エースコック ・日清ラーメン
・キユーピー ・亀田製菓 ・サントリー ・サッポロビール
・月桂冠 ・信州ハム ・日本ハム ・木徳神糧 ・ハウス食品

(家庭用品)
・花王 ・ロート製薬 ・ピジョン ・ユニチャーム ・ビゲン
・サロンパス

(生命保険)
・第一生命保険

2017年8月26日土曜日

E-Tourismのワークショップ

 今週木曜日はE-tourismについてのワークショップが大学で開催された。フランスのニースにあるNice Sophia Antipolis大学の観光学の先生方が来られて、ダナン大学との今後の協力も展望したセミナーだった。
 授業の都合で、途中からの参加でなかなか議論が盛り上がっておらず、少々気まずい雰囲気であった。
 これは何か言って会場を盛り上げようと思い、小生からは二つの大学の間でダナンの魅力をいかに高められるか、単に一つの企業単位ではなく、観光地や環境都市としてのダナン市の魅力を探求することが重要で、そこにフランスの知恵が生かせるという話をした。
 一緒に参加していた家内も続いて、「フランス人は観光で先導的な役割を果たしている。日本ではフランス人が行くとこは次の観光の要になる。フランス人の感性を伝えることが大事。」と話したので、大受けになって、その後の議論は大いに盛り上がった。
 ベトナム人は日本人と似たところがある。自分たちの考えている問題点を説明するのが得てして不得意である。誰かが口火を切ると普段から考えている問題点を話しだす。するとフランス側も自分たちの何がベトナムのニーズに合っているのかを理解して議論が盛り上がったのだろう。
 観光都市としてのダナンの将来をどう作っていけるのか、大いに知恵を働かすときだろう。

ダナンの朝のスコール

 今朝は朝5時に起きる。最近は夜の9時頃になると眠くなってしまうので、朝は4時か5時に起きる。朝起きるとラジオ体操をして、それから3キロほどを走ることを日課にしている。
 今朝もラジオ体操をしようと玄関のドアを開けると、妙に空気が湿っており、風に木の葉が揺れている。
 あっという間に大粒の雨が降り始めた。とても外に出て体操をするような空ではない。まるで嵐である。屋根の樋からはザーザーと雨水が流れ落ちる。雷鳴が鳴り響く。
 ダナンの真夏は終わったなと思う。6月から8月まではこのような大雨は少ない。9月からは雨期に入り、このような嵐が増える。スコールというのかもしれない。嵐は30分から1時間で収まることが多い。
 去年も8月に来て8月末ぐらいから、激しい雨がしょっちゅう降るのでで驚いたことを思い出す。道路がまるで川のようになり、普通の靴を履いているとズブズブになってどうにもならない。そこでサンダルを履くようになった。現地の人もほとんどがサンダルを履いているのには理由がある。これなら直ぐに乾く。
 気温も6月から8月は最高気温が37度ぐらいだったのが33度ぐらいに下がり、最低気温は30度が27度ぐらいになる。
 8月は花もほとんどなかったが、これからまた色々な花が咲き始める。楽しみである。
 

2017年8月22日火曜日

ダナンの上水道(2)

 ダナンの上水道の現状については、ダナンの上水道(1)に書きましたが、今日はその続きです。
 JICAが2015年にダナンに新しいホアリエン浄水場を建設する可能性について検討を行っており、その報告書がウェブに掲載されています。それを読むとダナンの上水道の問題点がよく分かります。

ベトナム社会主義共和国ダナン市ホアリエン上水道整備事業準備調査( PPP インフラ事業)ファイナルレポート 平成 28 年 3 月 ( 2016 年)独立行政法人国際協力機構( JICA)
 この調査に先立って、2010年にADBが行ったDa Nang Water Supply Projectで、ADBはダナン市の配水管網整備を支援し、一方、ホアリエン浄水場と市内までの導水管はPPPベースでの実施が適当と判断し、JICAがこの部分の実施可能性を調査したもののようです。

 上の図はJICAの報告書のなかにある現在の浄水場と計画中のホアリエン浄水場の場所が書かれています。図のなかのピンクや赤のHai Chau あるいはThanh Kheという地区がダナンの中心的な都心です。
 現在の浄水はダナンの南西から流れ込むCau Do側沿いにあります。このCau Do川での取水には大きく3つの問題があるようです。
1)乾期に河口から塩水が流れ込み、取水が難しくなる。上流のAn Trach堰(農業用の堰)から取水して送水をせざるを得ない。
2)Cau Do川の水は土の濁りが多く、浄水コストが高くなる。
3)Cau Do川の上流はカンナム省にあり、カンナム省の都合で取水が制限される可能性がある。
 これに比べるとダナンの北を流れるCu De川は濁りが少なく、またダナン市のみを流れることから他市との調整も不要ということです。
 JICAの調査は極めて詳細です。あまり細かくは書けませんが、取水の方法、浄水場の技術レベルの検討、周辺環境や市民への生活に対する影響などについて検討が行われています。財政面では、ダナン市の財政事情を検討し、PPP(Public Private Partnership)による運営を提案しています。その際のリスクをどうシェアーするかなどの問題も指摘されています。
 報告書なかで印象に残ったことの一つが過去の洪水の調査です。浄水場が洪水で冠水すると機械の再使用も難しくなります。このため過去の洪水を調査し、安全な高さを調べるわけです。このためにCu De川の流域に立つ、過去の洪水石碑を調査されています。候補地近辺の推移は4メートル近く上がることもあるようで、なるほどこういう点もあるのかと納得すると同時に、ダナンの洪水は怖いなとも思いました。以下、報告書の一部を引用しておきます。
ダナン市を含む中部ベトナム地域は、雨季の降水量が多く、度々深刻な洪水被害に遭っている。特に 1964 年、1999 年、 2007 年、2009 年の洪水は大規模なものでり、その中でも特に 1999 年の洪水による被害が最も甚大であり、下記のような深刻な事態を招いた。
<1999 年の洪水>
▲11 月 1 日~6 日の間に降った 900 ㎜に達するほどの豪雨であり、100 年間のな
かでも最大の降雨を記録した
▲ 市の設定する警戒水位レベルをはるかに超え、市全体で 2~4mに及ぶ浸水を引き起こした
▲ その結果、多くの死者・行方不明者が発生し、また道路などのインフラ施設や農地も甚大な被害を受けた
 
 この報告書を読むと2015年の段階で、すでに新規浄水場がないとダナンの上水供給は難しくなっていた印象があります。ダナンの人口は今後、急速に伸びるものと思われますが、水道は当然のことながら基本的なインフラですから、不安が残ります。
 今年の2月にこの問題で当地の新聞にダナン市が海外からの支援なくでもホアリエン浄水場の建設に自己資金で実施という記事がありました。これについてはまた別途書きましょう。




2017年8月20日日曜日

ダナンのTho Quang漁港 その2

 Vietnam Newsの記事に書かれていた、Tho Quangの汚水処理場です。周辺には数多くの水産加工業の工場があり、工場排水も多いが、この処理場の施設は古く十分な能力がないために大雨が降ると汚水がそのまま海に流れ出てしまうとのことです。
 写真だけでは分かりにくいのですが、施設は小さく、老朽化しているようで、新聞報道の通りだろうと思います。ダナンの下水は雨水と汚水が一緒の下水に集められ処理場で処理されます。このために大雨が降ると、下水が海に直接流れることになると、世界銀行の報告書にも記されており、この問題の解決のための投資も行われつつあります。
下水処理場の横には多くの水産加工工場が並んでいます。この工場のマークをよく見ると魚のマークです。


 
魚市場前の港の様子です。見渡す限りの漁船です。どうやってこれだけの船がこの港に入れるのでしょうか。手前の白いものは氷です。



続いて魚の卸売市場です。大きな建物で、中はとても清潔な印象を受けました。




市場の外で見た水揚げされたエイや、その他の魚です。
 また岸壁に戻るとハイバン峠が遠くに見えてとてもきれいです。何とか、早い時点で必要なインフラ投資をして、ダナンの美しい海を保って貰いたいと思います。

2017年8月19日土曜日

ダナンのTho Quang漁港 その1

今朝はダナンの中心的な漁港であるTho Quang港に出かけてきました。今回の訪問の目的は漁港の水質はどれほどの物かを見たいと思ったからです。英語のニュースであるVietnam NewsにTho Quang港はもっとも汚染がひどく、汚水処理場の能力も低いので、大雨が降ると汚水が流れ込むと報道されていたので、どのような状況かを見てみたかったわけです。我が家からDanabusで8分ほど、そこから500メートルほど歩いたところです。昨日の夜は大雨でしたが、今朝はお陰で気温が朝28度と下がり、助かりました。
Vietnam Newsの記事のリンク
 朝7時のTho Quang港には沢山の漁船が停泊しています。漁船は朝早く漁から帰っているのでしょう。



 水面に近づいてみましたが、確かに汚れていますが、まあ日本の漁港でもこの程度は汚れている場所はあるような気がします。



下水処理後の排水溝出口とおぼしき場所です。港の南側にこのような排水溝出口が2カ所観察できます。
 排水溝を上から見たところ。壊れているのがいかにもベトナムらしい。
排水溝を上から覗いたところ。水はよどんでいますが、小魚が群れで泳いでいます。


 




港のなかでは潜って貝を採っている漁民がいました。近寄ってみると小型のムール貝のようです。




2017年8月18日金曜日

大学の新学期ーキャンパスは学生であふれています

ダナン大学は今週が新学期のスタートです。大学のキャンパスには一気に学生であふれ、先週までの静けさが嘘のようです。
 新入生の登録も始まり、また2回生以上は今週から授業の開始です。新入生の授業は9月の最初からです。
 今年から入学試験制度が変わり、大学関係者は相当に心配していたようです。どのような結果になったのかはまだ分かりませんが、まずは楽しいスタートです。小生も木曜日に初講義をしました。


大学の門を入ったところです。 歓迎の幕が掛かっています。
携帯電話会社がブースを作って売り込みをしています。新入生への売り込みです。

 バイクの駐車場も一杯です。
新入生にはキャリア相談のブースも作られています。


親御さんも来て登録です。

MOBIFONEへのインターネット振り込み

 ベトナムの携帯電話はMobifoneを利用している。日本であれば毎月自動引き落としで便利なのだが、こちらでは自動引き落としを利用してるのは電気代だけで、それ以外は現金払いか、インターネットでの支払である。
 月々は12万ドンの3ギガまでのインターネット利用を使っているが、面倒なのでまとめて何ヶ月分かを振り込んでしまう。何ヶ月か経って、改めて振り込みをということになると手順を忘れてしまう。
 今日は家内が持っている携帯の料金を振り込んだのだが、最初は英語で始めるくせに途中でベトナム語になってしまう出来の悪いページで、ダメだとおもって何度か繰り返したら、実はうまく行っており、7ヶ月分も前払いしてしまった。まあ金額はたいしたことないから良いが、ここでは覚えを書いておこう。

1)Mobifoneのページに行く。
http://mobifone.vn/wps/portal/public
2)ここでログインするが、英語のマークを押すと、英語になる。
ログインは料金を支払いたい電話番号で登録してからすること。他の番号でやってもうまくいかないようだ。ところが別の番号で登録すると、メールアドレスを一度他の番号で登録していると受け付けないので二つ目のメールアドレスが要る。
3)ログインすると、なぜかまたベトナム語に戻ってしまう。また英語のマークを押す。
4)On Line Payを押して、次のページに。またベトナム語に戻っている。また英語を押す。
5)電話番号を入力して、その他の入力をする。銀行を選ばねばいけないが、ベトナム語で銀行名は表示されるので、ベトナム語の銀行名を調べておくこと。
6)その次のページに行くと、選んだ銀行の支払ページに飛ぶ。ここで銀行のカード名を入れるが、日本であればクレジットカード番号だが、こちらでは銀行のATMカードの番号と自分の名前を入れて、カードの発行年月を入れる。カードに書いてあるが、最初は有効期限を入れるのかと思って慌てた。ATMカードには有効期限は書かれていない。あくまで発行年月を入れる。
7)すると銀行から携帯に一時暗証番号が届くのでこれを入力する。
8)ここで大事なのは、thanh toán という言葉を覚えておくことだ。これは「支払」という意味。日本であれば、支払ーキャンセルの順にボタンがありそうだが、ベトナムでは、キャンセルー支払の順にボタンが並んでいる。ここで何回か、躓いた。
9)これで支払は終わるが、Mobifoneの支払完了のページはベトナム語で表示される。これで右上の英語のボタンを押すと、なぜか「支払失敗」と出る。ベトナム語での成功を確認すればそれでよい。
10)私は英語の翻訳ページの支払失敗を真に受けて、何度か繰り返したので7ヶ月分を払うことになった。

ということで。

2017年8月11日金曜日

ベトナムでのスタディ・アブロード・プログラム

 ダナンの私立大学であるユイタン大学の国際交流担当者から面白い問い合わせを受けました。ユイタン大学はアメリカの大学と開設している英語での4年生コースに日本人学生を呼べないかという問い合わせです。このコースでは4年間で米国の大学の学位が取れる。学費は米国に行く何分の1かで済む。生活費も同様という訳です。講師の4割は外国人、ベトナム人の先生も海外で学位を取得している。
 最初は驚いて、日本人を呼ぶのは難しいかもと答えたのですが、先方はもう一つアイディアを出して来られました。
 それは、4年が無理であれば、1年間のスタディ・アブロード・プログラムはどうでしょうか、というものです。私はこれは可能性があると思いました。
 今、日本では私立大学を中心に海外で1年間勉強をするというプログラムが増えています。悩みはコストです。今回の話では授業料と寮費込みで日本円で約50万円です。
 もちろん現状では学生はほとんどがベトナム人と若干の外国人とのことでこの点は文化の多様性は今一つにしても以下のようなポジティブなことも考えられます。
・経済的な負担は少ない。
・ベトナムは犯罪が少ない。テロはない。交通事故は細心の注意が必要ですが。
・ベトナム人の学生、特に英語コースに入学する学生はそこそこ英語は話せる。日本人と良い勝負か、少し上ではないか。
・ベトナム語の勉強やベトナム文化、あるいは周りのASEANを見ることはできる。
 もちろん学生の安全・生活指導は徹底する必要がありますし、先方の受入体制を慎重に精査する必要はありますが、一考に値するかもしれません。

ダナンの上水道 (1)

 このところダナンのインフラ投資のことを調べています。都市化は経済発展に非常に大事なことですが、その範囲があまりに多岐に亘るので、とても簡単にはいきません。しかしダナンに来て日本では当たり前と思っていたインフラ投資が如何に重要か、開発経済を考えるとダナンにいる間にゆっくりと研究しても良いなと思い始めています。

 まずは上水道ですが、ダナンには現状では3つの浄水場があります。(世銀のレポート、P80)。3浄水場を併せた能力は155,000㎥。ただし実働の能力は130,000-140,0000㎥, 最大の浄水場は, Cau Do Water Supply Plantで120,000㎥、Airport浄水場が30,000㎥、そしてSon Tra浄水場が5,000㎥となっています。
 市内の上水道の普及率は中心部のHai Chau、およびThan Khe地区で98%、残りの6地区で89%となっています。(JICA 2016年レポート、P4-10)。
ーーーーー
 ダナンについては現在の上水道の普及率はかなり高いということですが、今後については能力の強化が必要でしょう。ちなみに人口が近い京都市の供給力は771,000㎥となっています。これはダナンの5倍弱あることになりますから、ダナン市にとって強化策が求められるわけです。
 これについては更に多くの資料があるので、また読んでまとめてみます。

ダナンの上水道(2)へ

JICAのレポートは以下の文献の日本語版
1) ベトナム国ダナン市都市開発マスタープラン調査 最終報告書/要約 (2010)
2)ダナン市における持続的・統合的な都市開発に係る情報収集・確認調査 最終報告書/本編(2016)
世銀のレポートは以下の文献
3) World Bank: DANANG SUSTAINABLE CITY DEVELOPMENT PROJECT (Loan No. 5233-VN) UPDATED ENVIRONMENTAL MANAGEMENT PLAN REPORT (2016)

2017年8月9日水曜日

Vietcom Bankの電子決済促進キャンペーン

Vietcom銀行に口座を開いて便利に使っているが、まだまだ当地では現金払いが多いのは既に書いた。
今日、Vietcom銀行から電子決済のセールスというメールが届いていた。原文はベトナム語だが、Google翻訳で英語にしたものを覚えのために貼っておく。

Dear Customer*

* From 01/08/2017 to 22/10/10 *, Vietcombank launches the program
Promotional * "Pay electricity - just fun" * nationwide.
The program is grateful to customers who have trusted using the translation products
The case of Vietcombank in recent years, especially the channels of banking transactions
electronic.

When making transactions * Paying electricity * on channels of Vietcombank or
Register online using * VCB-iB @ nking * or activate the feature
Receive account balance / credit card transaction alerts
* Active SMS *, customers have the opportunity to receive thousands of attractive gifts,
practical.

* The promotion has 2 great deals with great prizes such as
six:*

ということのようだ。具体的なサービスの中身がまだ理解出来ないが、電子決済は今後急速に進んでいくだろうと思う。

2017年8月6日日曜日

ベトナムの資金循環統計は作成されていない

 今年の4月に昔の同僚からベトナムには資金循環統計があるのかと尋ねられた。ASEANの各国の資金循環統計を比較したいということだった。正直、虚を突かれたという気持だった。経済の研究者が資金循環統計を見ていないとは恥ずかしい。ベトナムの国際的な資金フローはずいんぶんと調べて自信があったが、国内の貯蓄や銀行貸し出しの流れを把握していないのは恥ずかしいと思った。
 調べてお返事しますと言ってメールで返事をした上で、ベトナム人研究者にこのことを聞くと、どうもないようだ。その旨、返事をして納得してもらったが、その後も気になっていた。

 今日、以前読んだ本を読み返していたら、以下の記述があった。しかもマーカーで線まで引いている。ますます恥ずかしい。若い頃と異なり、記憶力が大変に落ちている。ここに書いておけば、忘れないだろう。(やれやれ)


「ベトナム銀行セクター」 金融財政事情研究会
著者:野村総合研究所 萩本洋子 磯崎彦次郎(編著) 渡邊元雄
発行:平成25年8月8日

第3章の冒頭

「マクロ的に資金調達構造をみようとする際、日本では日本銀行の発表している「資金循環統計」をみれば、国内の資金需要および資金供給の構造を概観できるが、残念ながらベトナムにおいては、SBVが資金循環統計を作成していない。したがって、ベトナム経済における資金調達構造をとらえるにはIMFが公表している国際金融統計(International Financial Statistics)やカウントリーレポート(最新では2012年7月刊行IMF Country Report No.12/165)、GDP統計等から推測する。」

ダナンマラソン

 今朝は6時頃からジョッギングを始めた。いつもの通り約2キロ走った海岸に出ると仮設トイレが置かれている。ああ、そうだ、ダナンマラソンは今日だったと思い出した。
 昨年の8月6日にもマラソンがあったが、日本からの出国の時期も微妙で申し込まなかった。そしてダナンに住んでみて、あまりの暑さにマラソンなんかはとても無理だと諦めた。
 今朝の我が家の気温計は32度(午前6時)である。マラソンは4時のスタートだが、4時でも気温は似たようなものだったろう。日中は37度くらいまで上がる。 
 距離は5,10,ハーフ,フルがある。
この大会はベトナムで公認された初めての国際マラソン大会とのこと。後援はManulifeである。ミネラルウォーターのLa Vieなども賛助しているようだ。
 国際観光都市を目指すダナンにとってはこのような催しでの集客はとても大事なのだろうと思う。今日も多くの外国人が走っていた。
 そんなことを考えながら、この暑さのなかを走れる人たちを感心しながら見ていた。

株式投資の話

 これまであまり書いて来なかったテーマについて書いていこう。
 株式市場はどのような経済にとっても重要な機能を持つ市場だ。これは日本もベトナムも同様である。
 といっても、会社員時代は毎月少しずつの持株会に入っていただけだったが、31年も勤めるとそれなりの金額になっていた。京都大学に移った2004年頃に、父が1990年頃に書いた本を読み返してみたことがある。
 その本のなかにバブル時代の株式に触れた一節があった。バブル時代の株式の利回りは0.1%だったというのだ。ところが2004年ごろの株式利回りは3%などという株がたくさんある。これはすごい差だと思った。それまで持ち株会以外にはさして株式は持っておらず、株式投資を怖いものだと思っていたが、実はバブル崩壊の過程でまったく異なる構図になっていたことに気付いた。株式は当時の私には安全資産に見えた。預金はもちろんほとんど金利がない。3%の利回りの株を買えば15年保有して45%の金利がもらえる計算になる(複利のややっこしい話は省く)。そこで株式を購入することにした。
 子供の時からその会社の製品が好きだった会社の株も買った。たとえばフォスター電機である。この会社のスピーカーを使ってスピーカーボックスを工作していた。「墓場まで持っていける株」だと思ったからだ。株価は一時10倍近くになった。最近やや会社の元気がないのでこの株は売っているが、また下がったら買うつもりだ。
 私の父は堅実な人だったから「信用取引はするな」といつも言っていた。父の言葉にしたがって、私の株式投資は常に現物投資だ。だから損をしても持っていられる。そのかわり利益が出ても基本的には売らない。利益を出すと税金を払うことになるが長期投資のなかではもったいないと思う。損が出たら原因を調べて会社の政策に問題があれば処分することもあるが、もし良い会社と判断すれば持っている。
 株は確かに価格変動が大きい。2009年のサブプライムローンによる経済危機のときにはかなりの大きな含み損だったが、以上の方針なのでまったく売らなかった。
 2013年のアベノミックス開始の時は投資額を倍にした。私はそれまで国内のデフレや円安に十分な対応をしない日本銀行のポリシーがおかしいと感じていたので、安部首相・黒田総裁の経済政策には大賛成だった。このときに買った株式も多少の銘柄の入れ替えはあるが、基本的には保有し続けている。
 ベトナムにいるのだから、ベトナムの株を買うことも考えられる。利回りは7%を越える。ただこれには自信がない。色々なリスクが考えられるので手が出ない。
 

飲み過ぎとバナナ

一昨日はちょっと飲み過ぎました。隣人のマレーシアから来られているリーさんとダナン市の外交担当の責任者、そのご家族と飲んだのですが、最初の赤ワイン、そしてそのあと日本酒が二本出てきて、すっかり酔いました。
 日本酒は、北雪という吟醸酒、あと山口のお酒でした。
 ダナンの海鮮料理のバーベキューだったのですが、味は天下一品の味で、おまけに気楽な会合でもあり、すっかり飲み過ぎました。昨日はこのため家でのんびりと小説を読んで過ごしました。
 今朝は、元気にジョッギングをして北の市場に出かけて、バナナおばさんから2万ドン(100円)でバナナを買いました。気が付いたのですが、一週間前にこの半分にカットして貰っても2万ドンでした。ようは量に関係なく2万ドンなのかもしれません。

2017年8月2日水曜日

いよいよ授業の準備

 ダナンに戻りいよいよ授業の準備。一昨日、昨日、そして今日の作業と併せて、国際金融の授業のスライドはかなりできた。
 昨年とは授業のやり方を大きく変えたので資料も色々と手を加えねばならない。こちらに来てみて授業がセメスターであり、学生が毎セメスターで全員替わってしまうことが分かったのだ。
 そこで昨年は1年かけてやった内容を半年に凝縮する作業をしている。そのためにプレゼン資料を半分に簡略化しなければいけない。この3日間で何とかやってみたが、まだ十分ではないだろう。それでも全体のスライドができあがっているのは去年とは大違いで、すこし息が付けそうではある。
 明日からは開発経済学のスライドに着手する。こちらの授業は全部を変えることはしない。秋学期が国内を中心とする開発問題、春学期を国際的な側面を中心とする開発問題を扱う。両方とも内容が豊富なので圧縮することは止めることした。
 まずは昨年の資料を丁寧に見直していこう。去年の授業では、ベトナムやダナンの経済発展、特にツーリズムや交通問題を後半で多く取り上げた。今学期もこれらのテーマも授業のなかで取り上げて行きたい。

京都からダナンに戻りました

 6月の半ばから京都に戻りましたが、7月28日にダナンに戻りました。ダナンに戻って、なぜかホッとしています。不思議です。
 庭には大きなジャックフルーツが4つもなっており、そのうちの一つを庭師さんが取ってくれました。大きな実で香りも強い。包丁で解体するのですが、実の周りの繊維にネバネバがあり、これがなかなか包丁や手から取れません。苦労しましたが、朝食にはこれを山盛り食べて、南国の栄養をたっぷり貰った気がします。